ハルカス登頂の疲れで昨夜は寝苦しかった。何処が一番疲れたかっていうと、
なんと首の筋肉だった。上を見上げたり、下を見たりと、忙しかったためだろう。
そんな訳で、せっかくの晴れた日曜日というのに、摩耶山に登る気も起きない。
何処か低い所で、お茶を濁そうかと考えたら思いつく。そろそろ洞川の梅林が、
見頃かもしれない。堂徳山を越えて行こうと思い、北野町西公園へやって来た。
いつも通り、尾根道を歩くつもりだったけど、イノシシ除けの扉を通り抜けると、
急に気が変わる。冬枯れの晴天の日。谷筋が何時になく、歩き易く見えたから。
思ったより太い道跡が続いている。堰堤がある場所などで、見失うこともあるが、
少し探せば見つけることができる。左岸(上流より見て左側)沿いに続いている。
予想に反して、此の谷には大木が多くて、照葉樹林にしては、薄暗さを感じない。
支流が流れ込むところで、また道を見失うが、連続する小堰堤を2段越した所で、
現れて上流に向かっている。この辺りから谷筋を離れ、斜上して行くようになる。
相当の通行があったろう。幅2米ほどに道跡が掘れ、枯葉や枝が積もっている。
見上げると新緑のような色合い。先週には雨も降ったので埃っぽさも感じない。
ところが次に支流が入ってくる場所で、本当に道跡は消えてしまう。そこから
上流は急斜面で道があるように見えない。50米ほど進むが引き返してきた。
東側の尾根に向かい、少し登ってみるが、やはり道跡は見つからなかった。
廃道探索が目的ではないので、そのまま強引に斜上して、尾根道に出よう。
しばらくで中山手支線五鉄塔に出た。此処からは巡視路を歩いて行ける。
廃道や、道の無い所を歩いて来たので、巡視路がずいぶんと立派に見える。
堂徳山の三角点。笹越しに鍋蓋山が見えるのだが、写真では分からない。
昨日のハルカス登頂と、人ごみのアプローチの疲れが、出てきたみたい。
これ以上、山道を歩いて行く気がせず、三角点からドライブウェイに降りる。
車道を歩いていると道脇に階段がある。何の跡だろうと立ってみると・・。
そこからは摩耶山頂が良く見えた。展望台かベンチでもあったのだろう。
普段は歩かない所を、歩くのも良いものだ。何かしら新しい発見がある。