この日は、新村から新盆唐線・清渓山入口駅で下車する。新しい駅舎は、
登山ムード一色で、トイレは外観も内装も、森の写真が張り付けてあった。
登山者の利用が主なようで、その他には、小さなコンビニぐらいしかない。
駅のコインロッカーがなぜか使用不能で、荷物を全部担いで登山口に向かう。
高速道路沿いに歩いて行き、清渓山の石碑や写真がある高架下を潜って行く。
高架を抜けた山側は、登山用具店や食堂の立ち並ぶ観光村になっている。
賑やかな所と聞いていたので、コンビニで朝食や行動食を買えばよいと思い、
何も持って来ていなかった。水さえも・・。ところが、コンビニが1軒もないのだ。
小さな売店は幾つかあるが、買う気がしない。食堂も気楽には入れる店も無い。
結局、高速道路の反対側まで行って、小さな食堂で朝食を済ませて水も貰った。
上の写真は、ご来光を拝んで下山した人達。登山口の食堂はそんな人で一杯。
さあ、我々も登ろうかと思ったら、すごい団体の出発。そう今日は1月2日だ。
初出の日だが、社内登山大会を催す会社が多いよう。あちこちから「課長様」
とか「部長様」とか聞こえてくる。確かに、去年の1月2日もこんな感じだった。
この山は持っているガイド本に載ってない。略地図も持ってないが、こんなに
混んでいれば迷うことも無く、山頂に立てるだろう。なだらかで登り易いので、
人気はあるが、登山の対象としては、興味がわかず今まで登っていなかった。
団体は頂上まで、2800mのメインコースを登って行く。同じ道は嫌なので
橋を渡って川向こうにある、頂上まで、2200mのコースを登ることにしよう。
こちらのコースも良く整備された広い道が続く。ハイカーはそんなに多くない。
我々を追抜いて行ったグループも、社内登山のようで、携帯電話で本部長様
と、連絡を取ったりしていた。軽装で足元もスニーカー。そんな感じで登れる山。
標高の低い所では、一見して雪は残ってないように見える。実は年末に降った
雪が凍っているのだが、登山者が多くて、土砂を被って隠れているだけなのだ。
標高が上がると周囲に雪が残っている。階段にも残雪があり凍ってているが、
土を被っているので滑らない。階段を上った所で、メインのコースと合流する。
メバウイという岩場に到着。標高578mと山頂より5米低いだけ、頂上よりも
きっと此方の方が、展望は良いだろう。団体さん達は足を止めずに登って行く。
ソウル市内が良く見えている。天気予報では、最高気温5度ということだったが、
無風快晴なので、暖かく感じる。去年の同じ日に比べると、気温は10度も高い。
ソウル市街の向こうには、遠く北漢山が見えている。霞んでいても、立派な山だ。
狭い山頂は大賑わいで、山名石碑の写真を撮るのも大変だった。ようやく一枚。
このグループも社内登山の様で、この日の為に作った横断幕を前に記念写真。
山頂はとても騒がしいので、行動食を少しだけ食べて、早々に下山することに。
下山も混雑を避けて、同じ道を下る。もう一度、メバウイの展望をしばし楽しむ。
気温が上がり、道の氷が溶けて、滑りやすくなった。下山中何度か転んでしまう。
それはそうと清渓山の最高峰は、先の頂上より、もう少し進んだ望景峰(618m)。
下ってから気づいたが後の祭り。展望はメ峰の方が良いらしいので、良しとしよう。