摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

清渓山(583m)・・・・・・ソウル市・・・2014年1月2日

この日は、新村から新盆唐線・清渓山入口駅で下車する。新しい駅舎は、

登山ムード一色で、トイレは外観も内装も、森の写真が張り付けてあった。

登山者の利用が主なようで、その他には、小さなコンビニぐらいしかない。

駅のコインロッカーがなぜか使用不能で、荷物を全部担いで登山口に向かう。

高速道路沿いに歩いて行き、清渓山の石碑や写真がある高架下を潜って行く。

高架を抜けた山側は、登山用具店や食堂の立ち並ぶ観光村になっている。

賑やかな所と聞いていたので、コンビニで朝食や行動食を買えばよいと思い、

何も持って来ていなかった。水さえも・・。ところが、コンビニが1軒もないのだ。

小さな売店は幾つかあるが、買う気がしない。食堂も気楽には入れる店も無い。

結局、高速道路の反対側まで行って、小さな食堂で朝食を済ませて水も貰った。

上の写真は、ご来光を拝んで下山した人達。登山口の食堂はそんな人で一杯。

さあ、我々も登ろうかと思ったら、すごい団体の出発。そう今日は1月2日だ。

初出の日だが、社内登山大会を催す会社が多いよう。あちこちから「課長様」

とか「部長様」とか聞こえてくる。確かに、去年の1月2日もこんな感じだった。

この山は持っているガイド本に載ってない。略地図も持ってないが、こんなに

混んでいれば迷うことも無く、山頂に立てるだろう。なだらかで登り易いので、

人気はあるが、登山の対象としては、興味がわかず今まで登っていなかった。

団体は頂上まで、2800mのメインコースを登って行く。同じ道は嫌なので

橋を渡って川向こうにある、頂上まで、2200mのコースを登ることにしよう。

こちらのコースも良く整備された広い道が続く。ハイカーはそんなに多くない。

我々を追抜いて行ったグループも、社内登山のようで、携帯電話で本部長様

と、連絡を取ったりしていた。軽装で足元もスニーカー。そんな感じで登れる山。

標高の低い所では、一見して雪は残ってないように見える。実は年末に降った

雪が凍っているのだが、登山者が多くて、土砂を被って隠れているだけなのだ。

標高が上がると周囲に雪が残っている。階段にも残雪があり凍ってているが、

土を被っているので滑らない。階段を上った所で、メインのコースと合流する。

メバウイという岩場に到着。標高578mと山頂より5米低いだけ、頂上よりも

きっと此方の方が、展望は良いだろう。団体さん達は足を止めずに登って行く。

ソウル市内が良く見えている。天気予報では、最高気温5度ということだったが、

無風快晴なので、暖かく感じる。去年の同じ日に比べると、気温は10度も高い。

ソウル市街の向こうには、遠く北漢山が見えている。霞んでいても、立派な山だ。

狭い山頂は大賑わいで、山名石碑の写真を撮るのも大変だった。ようやく一枚。

このグループも社内登山の様で、この日の為に作った横断幕を前に記念写真。

山頂はとても騒がしいので、行動食を少しだけ食べて、早々に下山することに。

下山も混雑を避けて、同じ道を下る。もう一度、メバウイの展望をしばし楽しむ。

気温が上がり、道の氷が溶けて、滑りやすくなった。下山中何度か転んでしまう。

それはそうと清渓山の最高峰は、先の頂上より、もう少し進んだ望景峰(618m)。

下ってから気づいたが後の祭り。展望はメ峰の方が良いらしいので、良しとしよう。