摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

ホンドゥッケ・ソン・カルククス・・・・・京義道 南楊州市

天摩山(チョンマサン)から下山し、磨石(マソッ)の市街に向かい歩いて行く。

バス停もあったが、相変わらず時刻表は無い。歩いても30分位で着くだろう。

バス通りはバイパスの様で、磨石の街の西寄りへ向かっている。バス道を

外れて、緩やかな川沿いに沿った、村の中を下って行く。振り返ると天摩山。

寂しい田舎道を下って行くと、一軒家のうどん屋さんがあった。広い駐車場に、

数台駐車中だが、玄関先に、客の靴が溢れている。これは繁盛店に違いない。

カルククス3000Wという値段にもひかれた。お腹も空いたし食べて行こうか。

中を覗くと4人掛けの座卓が、20席も並ぶ広い店内。見る限り満席のようで躊躇。

するとご主人が「席はありますよ」と、死角にになっていた隅の座卓に案内された。

カルククスとスジェビをいただこうと思ったが、スジェビ(すいとん)は売切れだった。

今まで何度か、韓国のカルククスを食べているが、美味しいと思った事はない。

カルククスと言えば、簡単な食堂で、慌ただしく食べるイメージだが、この店は、

広いオンドルの座敷で、そこから違う。キムチを食べながら待っていると登場。

手打ちらしく太さがやや不揃いな麺。スープを飲むとスーと体の中に入って行く。

化学調味料を使ってないせいだろう。上手く表現は出来ないが、初めて美味しい

カルククスに出会ったと言える。具材は、海苔とヅッキーニだけというシンプルさ。

韓国には珍しく、お店の方々の接客はとても丁寧だった。幸せな気分に浸りながら、

店の前でサービスのコーヒーをいただく。ハイキングの行き返りに寄る人が多そうだ。


(2014年1月4日 1000W=102円)


イェンナル ホンドゥッケ・ソン・カルククス

(直訳すると、昔風・綾巻き手打ちカルグクス)

京義道南楊州市和道邑墨峴里200−12