摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

天摩山・・・・・・2014年1月4日・・・・・・京義道 南楊州市

薄暗い早朝に、清涼里駅の現代コアアパート前で、165番バスに乗る。

他にも天摩山行のバスはあるが、165番しかバス停が分からなかった。

それがちょっと失敗。一般市内バスで、色んな所を回って2時間も掛った。

スキー場もあるというので、どんな山奥だろうと思ったが、新興住宅街だ。

終点ではないが、修眞寺(スジンサ)前で下車。此処でバスは下って行く。

手元のガイドブックから、スキー場上の尾根を下ろうと思っていたのだが、

この図には記されて無い。道はあっても通る人は少ないだろう。計画変更。

案内図の左手から登って、右手に下る事になりそう。まあ何とかなるだろう。

最初は、凍り付いた林道を歩いて行く。正面に見えているのが天摩山かな。

林道から道標に従って、谷筋に入る。雪は少なく、水流は凍っていない。

また林道に出てきた。この辺りでやっと朝日が昇り、すごく明るくなった。

林道の終点には、可愛らしい山小屋風のトイレ。ちゃんと紙も置いてある。

林道から山道に入る所には、禁止事項の幕が張ってあった。懲役3年以下、

又は、罰金3000万W。とのことだが、実際に韓国の人は、良く守っている。

植物採集や、自転車の進入、ペットの同伴、小道への進入も禁じれている。

山道に入ると急になり、階段道もあるが、雪は少なく普通に歩いて行ける。

韓国の山の魅力。林相の美しさもその一つ。冬でも純林の中を歩くのは楽しい。

標高が上がると雪が増え、道は凍り付いているが、まだアイゼンはしていない。

尾根道から少し離れた岩場の上、ベンチが置かれていた。何とも絶景の場所。

此処で三角キムパブを一つづつ食べて小休止。ついでに軽アイゼンを装着する。

ベンチからの眺め。左にスターヒルズスキー場。中央辺りが南楊州市街だろうか。

ベンチからはアイゼンを効かせて、凍り付いた道を登って行く。山頂は近そうだ。

天摩山の頂上に到着。山頂には人が多くて、山名碑の写真は最後まで撮れない。

頂上は狭く、少し下った岩場の上で食事する人達が多い。我々も少し離れた所で、

昨日のパンの残りと、インスタントコーヒーで昼食休憩。風も無く日も差して穏やか。

北東に下る道も面白そうだが、帰りの交通が不案内なので、町に近い南東へ下る。

登って来た道を少し戻り、南東に延びる尾根筋を、磨石(マソッ)市街を目指す。

下って行くと尾根筋の雪が溶けている。去年では考えられない暖かさといえる。

右手にスキー場。リフト券は高いと聞くが、滑っている人が沢山見えている。

天摩山を振り返る。穏やかな山容に、穏やかな天気。こんな日も悪くない。

ベンチのある鞍部からは階段道。緩やかで良い道を、のんびりと下って行く。

水汲み場を過ぎ、さらに下ると、ストーブの煙を煙突から出している小屋。

登山客向けの居酒屋。マッコルリや焼酎に、パジョン等の酒のあてをだす。

天摩山の管理事務所に下る。駐車している車も多い。こちらが表玄関かな。

磨石の市街まで歩いて下り、1330番の座席バスに乗る。車窓から見る

天摩山は意外に、秀麗な山容だ。帰りのバスは1時間程で回基へ着いた。