摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

北ドントリッジ

11月17日の日曜日は神戸マラソンの日。その為ではないだろうが山は満員。

新神戸駅の1階などは、待合せの人達で大混雑。高架下まで人が溢れていた。

貯水池下で朝食を摂り上流に向かう。振り返ると、まだ朝の気配が残っていた。

今日の天気予報では、午後から天気が崩れるらしいので、早めに切り上げたい。

よく考えると、今日だけ人が多い訳ではないかも。我が家にしては早い時間帯だ。

普通の人の歩き出す時間帯ということに過ぎないかも。いつもはもっと遅いから。

高尾山堰堤上の架線場跡までも、数珠つなぎの人の多さだった。ここで二十渉から

離れて、分水嶺越しの林道に入る。やっと人の姿が消えて、楽に歩けるようになった。

林道を歩いていると黄色の毛虫がいた。やたら目立っているが、大丈夫なんだろうか。

森林管理歩道入口の架線場から見上げると、北ドントリッジに角の様な岩場が見えた。

さらに林道を歩いて行くと分水嶺越に至る。左手から南ドントリッジの道が合流する。

分水嶺越を越えると、右手に修法ヶ原浄水場への車道がある。これを上って北側の

尾根に取り付く。此処が北ドントリッジの入り口。以前より踏跡が明確になっている。

急な斜面を登り稜線に出た所で、南東に少し下ると、下から見上げた岩に辿り着いた。

東方に90度程の視野の展望が得られる。平坦な部分もあって2名の休憩には十分だ。

足元には先ほど見上げた架線場が見える。良い休憩場所のない北ドントリッジだけに、

此処は貴重な場所と言える。今日は時間が合わなかったが、昼食休憩しても良いだろう。

少し休んだ後は、稜線を北に進む。進行方向に怪異な樹木が見える。

大きな松の枯れ木にヤドリギが寄生している。踏跡はこの木のすぐ横を

通るのだが、下半分は普通の松の木なので、気づかずに通り過ぎてしまう。

東側に目をやると、三枚岩が遠望できる。何度も通っているのに、初めて気づいた。

北ドントリッジは風化した岩尾根だが、周囲を樹木に囲まれて、展望も高度感もない。

さして魅力もない稜線を北に進んで行くと、森林植物園の青葉トンネルの近くに出る。

長谷池では紅葉が見頃になっていた。