摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

金猿山(1353m)・・・・・・慶尚南道・居昌郡・・・2013年10月12日

箕白山との鞍部から樹林の中を登り返してきた、途中十数名のグループと

行き違った。私達が道を譲ると、珍しく口々に、挨拶や礼を言って行かれた。

家族は、教会関係者のパーティかも、というが、ハムは快晴だからかと思う。

韓国では、日本ほど山で挨拶を交わさないが、気持ち良く晴れた日には、

声を掛けられる事も多い。やがて前方に山頂らしき、ピークが見えてきた。

道標が此処までと異なる。安義のある威陽郡から、居昌郡に入ったのだ。

立派な東屋で、チョコレートとコーヒーでしばし小休止。かなり疲れて来た。

東屋から、歩いてきた箕白山からの稜線を望む。ずいぶん遠くに見えるな。

余力を振り絞って、東屋からピークに登ると、頂上は西だとの道標がある。

確かに西側にピークがある。どうも此方の方が高いように思えてならない。

西側のピークに歩いて行くと、立派な山名碑があったので、頂上なんだろう。

だが、樹林が多くて、東のピークよりも展望は良くない。2組が昼食中だった。

岩に登り背伸びして撮った写真。左手に写っているのが、東側のピークだ。

標高こそ、箕白山より高いが、金猿山頂は尾根上の小ピークといった感じ。

ここまで来なくても、良かったんじゃないか等と、この時は思ったりしていた。

というのも、下ってからの交通が不明なのだ。何とかなるとは思ってるが・・。

下山にかかる。戻って来た東のピーク。やはりこっちの方が山頂らしい感じ。

下って行くと北側に、岩の多い山が見えている。ヒョンソン山(965m)。

韓国らしく居昌郡限定の案内図。山向こうにも道はあるのだが書いてない。

林道を横断して、さらに下って行くと、見事なユハンチョン瀑布が現れた。

ユハンチョン瀑布で小休止し、下りにかかると第2ユハンチョンが現れる。

滑滝の落口を橋で渡り、滝のすぐ側を、歩道が通り下って行くのだが・・。

凄い迫力のナメだ。幅20米、長さは100米を超えるだろう。これは圧巻。

金猿山自然休養林内の舗装された車道に出ても、沢筋はナメが続いている。

自然休養林の出口に来ても、ナメは続いている。2kmほども続いたろうか。

山上はやや魅力に欠けたが、このナメを見れたので、此方へ下り良かった。

自然休養林の出口付近にバス停は無い。これは見逃しただけかもしれない。

山上から見えたヒョンソン山の登山口が、自然休養林の手前にあるはずと、

探すと、登山口付近は鉄条網が張られ、入山禁止の横断幕が張ってある。

個人所有地とある。明日登っても良いかなと思っていたが、止めておこう。

道端に停車しているバスを追抜いて、リンゴ型のバス停まで下って行った。

時刻表は無かったが、しばらくでバスはやって来た。乗り込み居昌へ戻る。