摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

北漢山 應峰稜線(ウンポンノンソン)・・・・・・・2013年8月30日・・・ソウル市

8月30日は、旅行の最終日。帰国の便は夜9時発なので、山に行ける。

泊まっている宿には、午後5時のチェックアウトを、無料で応じて頂いた。

今日は碑峰(ピポン)に登ろうと思い、弘済駅でクキ洞行きのバス停を探すが、

分からない。そこへ乗り慣れた704番バスが来たので、計画変更し乗り込む。

西側から登ろうと訳だ。北漢山城の2つ手前のバス停イッゴクサムゴリで下車。

しばらく川沿いの車道を歩くが、すぐに対岸のハイキング道に移り山に向かう。

上の道標は、北漢山の麓を一周する「トゥルレキル」というトレイルの案内板。

北漢山へ登る場合必ず横断する道だ。登山道ではないが標識は参考になる。

道標に従い三千寺への林道を辿る。途中で近道しようと渓谷沿いの食堂街を

通って来たが、あまりキレイな所でない。わずかに国立公園の範囲外のようだ。

元の林道に出てホッとする。先日登った義湘稜線が迫る。今日は右手に登る。

新しい石橋を渡るとすぐに、右手に應峰(ウンポン)への登山口があった。

昨日の雨で山道も湿っている。風が無いのでとても蒸し暑い。汗だくになる。

一しきり汗をかいて、展望のある場所まで登って来た。先日歩いた義湘稜線。

この尾根は松に覆われているが、諸所に露岩があり、北側の展望が得られる。

さらに登った写真。此処辺りが應峰(323m)の山頂だろうか、標識が無く、

分からない。同じような景色に見えるが、雲に隠れた白雲台が見えて来た。

南側は木がわりと多くて見え難い。岩場を通過する所で南側が抜けていた。

乾いていればフリクションの良い岩場だけど、濡れているとけっこう滑る。

とくに薄く緑色の苔の生えた所は滑りやすい。しっかりした靴が望ましい。

ワイヤーがあるが強引に直上する感じだ。展望は良いが決して気は抜けない。

岩場と緩やかな松林の道が、交互に出てくるようになる。暑さは変わらない。

義湘稜線(ウィサンノンソン)越しに、ガスが晴れて白雲台が姿を現した。

よく見ると白雲台の肩に、仁寿峰が僅かに見える。歩くにつれ景色が変わる。

義湘稜線の上方には、文殊峰が険しく連なるが、白雲台に比べると地味かな。

丸く大きな岩場に突き当たった。一見すると道が無いように思えたのだが、

北側をトラバースし進むようだ。足元は百米も切れ落ちた岩場。少し緊張。

登った岩場は円頂で360度の大展望。やっぱり白雲台方面に目が行った。

登った岩場は下らねばならない。どうも滑り台のようなスラブが道のよう。

怖くて座り込んで下って来た。上の写真は、下りきって振り返って見たもの。

ところが後続のグループは、易々と歩いて来る。女性は腰を落としているが、

アジョシ達は全員普通に歩いて下る。一歩誤れば右側へダイブするんだけど。

円頂を越えれば、アンテナの立つ應峰稜線の最高点。大きな岩場で小休止。

今日は慌ててバスに乗車したので、食料を買うのを忘れていた。水は沢山

持ってきたが、食べ物はネクタリン3個だけ。ナイフも忘れたので皮ごと頂く。

此処からも白雲台の展望が良い。お腹が空いてるのも忘れて、しばし見入る。