8月30日は、旅行の最終日。帰国の便は夜9時発なので、山に行ける。
泊まっている宿には、午後5時のチェックアウトを、無料で応じて頂いた。
今日は碑峰(ピポン)に登ろうと思い、弘済駅でクキ洞行きのバス停を探すが、
分からない。そこへ乗り慣れた704番バスが来たので、計画変更し乗り込む。
西側から登ろうと訳だ。北漢山城の2つ手前のバス停イッゴクサムゴリで下車。
しばらく川沿いの車道を歩くが、すぐに対岸のハイキング道に移り山に向かう。
上の道標は、北漢山の麓を一周する「トゥルレキル」というトレイルの案内板。
北漢山へ登る場合必ず横断する道だ。登山道ではないが標識は参考になる。
道標に従い三千寺への林道を辿る。途中で近道しようと渓谷沿いの食堂街を
通って来たが、あまりキレイな所でない。わずかに国立公園の範囲外のようだ。
元の林道に出てホッとする。先日登った義湘稜線が迫る。今日は右手に登る。
新しい石橋を渡るとすぐに、右手に應峰(ウンポン)への登山口があった。
昨日の雨で山道も湿っている。風が無いのでとても蒸し暑い。汗だくになる。
一しきり汗をかいて、展望のある場所まで登って来た。先日歩いた義湘稜線。
この尾根は松に覆われているが、諸所に露岩があり、北側の展望が得られる。
さらに登った写真。此処辺りが應峰(323m)の山頂だろうか、標識が無く、
分からない。同じような景色に見えるが、雲に隠れた白雲台が見えて来た。
南側は木がわりと多くて見え難い。岩場を通過する所で南側が抜けていた。
乾いていればフリクションの良い岩場だけど、濡れているとけっこう滑る。
とくに薄く緑色の苔の生えた所は滑りやすい。しっかりした靴が望ましい。
ワイヤーがあるが強引に直上する感じだ。展望は良いが決して気は抜けない。
岩場と緩やかな松林の道が、交互に出てくるようになる。暑さは変わらない。
義湘稜線(ウィサンノンソン)越しに、ガスが晴れて白雲台が姿を現した。
よく見ると白雲台の肩に、仁寿峰が僅かに見える。歩くにつれ景色が変わる。
義湘稜線の上方には、文殊峰が険しく連なるが、白雲台に比べると地味かな。
丸く大きな岩場に突き当たった。一見すると道が無いように思えたのだが、
北側をトラバースし進むようだ。足元は百米も切れ落ちた岩場。少し緊張。
登った岩場は円頂で360度の大展望。やっぱり白雲台方面に目が行った。
登った岩場は下らねばならない。どうも滑り台のようなスラブが道のよう。
怖くて座り込んで下って来た。上の写真は、下りきって振り返って見たもの。
ところが後続のグループは、易々と歩いて来る。女性は腰を落としているが、
アジョシ達は全員普通に歩いて下る。一歩誤れば右側へダイブするんだけど。
円頂を越えれば、アンテナの立つ應峰稜線の最高点。大きな岩場で小休止。
今日は慌ててバスに乗車したので、食料を買うのを忘れていた。水は沢山
持ってきたが、食べ物はネクタリン3個だけ。ナイフも忘れたので皮ごと頂く。
此処からも白雲台の展望が良い。お腹が空いてるのも忘れて、しばし見入る。