摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

白雲台(837m)・・・・・・・2013年5月17日・・・ソウル市

5月17日は関空を早朝発の、ピーチの臨時便でソウルにやって来た。

1日目から行動できる訳だが、ソウルから地方へ移動する時間はない。

そこで、2度目だが北漢山国立公園の主峰、白雲台に登ることにする。

地下鉄水踰駅を出ると、懐かしい風景が目に飛び込んできた。白雲台は、

初めて登った韓国の山。当時ハングルも全く読めず、登山口へのバスを

探して右往左往してた事を思い出す。今日も沢山の登山者が並んでいる。

今回はバスには乗らず、20分ほど歩き華渓寺に向かう。すごい人出だ。

今日は金曜日だが、釈迦誕生日で休日だとやっと気づいた。しまったな。

案内の人がいて、カルバウイへは、お寺の下の道が近いと教えてもらう。

道標通りに行くと遠いそうだ。沢沿いから車道に出て、庵の横を抜ける。

しばらく登れば尾根筋にでる。樹林の道だが、所々に好展望地があった。

目指す白雲台周辺の岩峰群が望める。今日はあそこまで行けるだろうか。

大きな岩場の下に小平地が作られ、運動器具が置いてある所に到着した。

水場もあるので休憩しよう。鏡が置いてあって、皆、覗いては髪型や服装を

気にしておられるのが、いかにも韓国らしくて面白い。寝不足で体が重い。

登っているのはカルバウイ(包丁岩)稜線のつもりだが、いたって穏やかな

道が続いている。標高が上がるとフワフワしたピンクのツツジも咲いている。

ようやく岩場のある尾根が見えて来た。それでも包丁というほど鋭くはない。

近づいてみると、板状の節理の岩場であった。この形状からカルバウイと、

呼ばれているのかもしれない。岩場の通過自体は問題ないが巻き道もある。

南西にはソウル市街を望む。写真では分かり難いが南山タワーが見えている。

カルバウイ稜線の頭とでもいうべき岩場にに登って来た。素晴らしい展望だ。

この風景を見るためだけにでも、この尾根を登って来る価値があるように思う。

家族はさらに一段高い岩に登って、御満悦のよう。本当に高い所が好きな人だ。

少し下った所から、カルバウイ稜線の頭を振り返る。今日は登山者が多くて、

狭い岩場だけに、あまりゆっくりはしていられない。すぐに北漢山の主稜線。

主稜線は修復された城壁が続く緩やかな道。白雲台まで1時間半程の道のり。

龍岩門を過ぎると、巨大な岩の裾を行く。歩くのが遅くて追抜かれるばかり。

北漢山の最高峰、白雲台が見えて来た。かなり疲れていて登れるだろうか。

やがて小さな城門があるコルに到着。牛耳洞(ウイドン)からの道と合流する。

此処から白雲台山頂へ往復する道が厳しい。前回より階段や石垣で整備され、

かなり登りやすくなった。とはいえ、中段からはワイヤー一本を頼りに岩を登る。

予想通り大渋滞となっている。だから休日に、来るのは嫌だった。20分程停滞。

北側の仁寿峰(インスポン)に、多くのクライマーが取付いている。此処から見ると、

何処も絶壁のようだが、上部の人達はフリーで歩き回っている。気持ち良いだろう。

渋滞の岩道を登りきると、もう4時になっていた。それでも白雲台山頂は大賑わい。

足元を見ると仁寿峰の岩尾根上に、不思議な方形の岩が不安定に乗っている。

おまけに、その上には沢山の人達がいて、なんだか楽しそうな声も聞こえてくる。

東側の円頂には寝転んでいる人も。寝ぼけて転がり落ちたりしないんだろうか。

その向こうの万鏡台(マンギョンデ)の上にも、数名のクライマーの姿が見える。

5時近くなると、やや人が少なくなった。白雲台からの定番の風景を撮っておく。

下りは牛耳洞へ向かう。途中、宿泊もできる白雲山荘で、水を飲もうと思ったら、

井戸が閉ざされていた。水場もあるが綺麗でない。ペットボトル1500Wを買う。

牛耳洞へ下る峠から。前回は此処から、仁寿峰がきれいに見えたと思うのだけど、

木が繁り見えない。何とか暗くなる前に牛耳洞へ下り、コンビニでマッコルリを飲む。