摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

都賀川源流遡行

6月16日の日曜日。掬星台から歩き始めて、都賀川源流へ下り、

核心部だけ遡行しようという企画だ(3度目)。今年は6月に入って、

一度も雨天が無くて、ようやく昨日降ったので、水量も増えたかと・・。

残念ながら水量は少なかった。前回はもちろん、前々回よりも少ない。

やはり昨日ぐらいの雨量は、乾いた山肌が吸収してしまったんだろう。

水量の多い時には、山羊の戸渡から見ると、大滝があるように見えるが、

実際は数メートルの滝が、上下2段あるに過ぎない。下段の滝は流心に、

ホールドが多そうだけど、どうかな。岩が脆いかもしれないと気弱になる。

そこで今回も右手のガリーを小さく巻く。此処の岩がボロボロに脆くて悪い。

良くないことだが、つい残置ロープに頼ってしまう。落石には十分注意する。

支点になりそうな立木があったので、懸垂で下段の滝を下って登り返そう。

岩さえ安定していれば、ボロボロのガリーを登るよりも、ましかもしれない。

まずは、家族がトップロープで登る。ホールドは多いようだが、やはり脆い。

家族は何とか落石を起こさずに登り切った。次にハムがセカンドで登るが、

いきなりホールドが剥がれ足の上に落とす。その後3個も簡単に剥がれる。

やはり巻く方が無難なようだ。この登り返しの為に、全身ずぶ濡れになる。

上段の滝は、我々の手には負えそうにないので、やはり右手の斜面を巻く。

急斜面を立木を掴んで登って行く。朽ちた木もあるので、十分注意したい。

上段の滝からは、穏やかな渓相。小滝もあるが、すぐに堰堤に遮られる。

3基の堰堤と堆積地で遡行価値は無い。まだ蜘蛛の巣が少ないのが救い。

二俣はすべて右を選んで行く。滑状の所もあるが、水量少なくては退屈。

サウスロードの木橋で遡行終了。びしょ濡れの状態で、とぼとぼ掬星台へ。

午後からは青空が広がって来た。陽ざしがきつく、かなり暑いようだが、

我々は家に帰るまで、プールから上がったばかりのような感じだった。