摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

五峰山(779m)・・・・・・・2013年5月18日・・・春川市

春川市の南春川駅から、市内バスで1時間。昭陽湖というダム湖渡し船で、

対岸に渡る。五峰山から下って来る尾根の末端で、清平寺とは反対側へ行く。

この辺りは観光客相手の食堂街で、我々も名物のマッククスで朝食を済ます。

寺から入ると入場料が要るだろうが、逆コースなら払わなくても済むだろう。

食堂が途切れた所に駐車場がある。車で峠を越えてくれば湖を渡らずとも、

此処へ来れるようだ。岩の多い尾根が見えているが、主峰はもっと奥だろう。

駐車場の奥に道標があり登山口。よく整備された道が尾根に向かっている。

尾根に出れば花崗岩の岩尾根である。風化した砂礫が乗っていて滑り易い。

岩場は続くが周囲は樹林に覆われて、展望は良くない。巨岩の乗り越して、

ようやく昭陽湖が見えるようになった。残念ながら曇り空で、さえない景色だ。

岩場と樹林帯が交互に現れる。急な所より緩くて砂礫が乗っている所が怖い。

岩場に張り付くように咲いているツツジ。軽やかなピンク色がキレイだった。

せっかく登って来たのに、尾根は一旦下り鞍部がある。向かうは688高地。

標高が上がってくると、樹林帯の中にもツツジが咲いているようになった。

フワフワとした花弁が美しい。日本のモチツツジのような暑苦しさが無い。

岩の隙間を潜って行くような所もあるが、まあ外側でも登ることはできる

清平寺側への下り道を2本分けると、しばらくで岩の露出した場所に出る。

道の向こうに、尖がった岩があるので、高い所が好きな家族が登りに行く。

急な樹林帯が続き、やがて尾根が緩やかになる。何処が山頂か分からなく

なったほど、起伏の少ない道を歩いて行くと、山名碑のある山頂に到着した。

周囲は樹林帯で展望も無く、ベンチや岩等腰を下ろす所も無い。すぐに下山。

五峰山という山名は、山頂から西向きの尾根に、5つのピークがある所から

付いた名前のようだが、そちらを回ると時間がかかり、帰りの船に間に合わ

ないかもしれない。見た所それほど魅力的でもないようだし、清平寺へ下ろう。

山頂から樹林帯を下り岩場に出る手前に、展望の良い場所があった。小休止。

休んでいた場所の下側は、こんな岩壁であった。ツツジと松と岩が絵のよう。

鞍部を登り返した所から、清平寺へ向かい下って行く岩の多い尾根道に入る。

下って行くと「天壇」と名の付いた奇岩のある場所にでる。祭祀の場所かな。

右上に見えるのが清平寺の伽藍。飛び込むように、ロープ頼りの道が続く。

ロープはしっかりしているし、フリクションが良く効くので、難しくはない。

清平寺へは最後まで岩場の道が続いたが、途中の砂礫の緩斜面が怖かった。

三連休の中日で、清平寺は観光客で一杯。もう夕方近いというのに沢山の

観光客が寺を目指して登ってくる。さして魅力的な寺院とは思えないが?。