春川市の南春川駅から、市内バスで1時間。昭陽湖というダム湖を渡し船で、
対岸に渡る。五峰山から下って来る尾根の末端で、清平寺とは反対側へ行く。
この辺りは観光客相手の食堂街で、我々も名物のマッククスで朝食を済ます。
寺から入ると入場料が要るだろうが、逆コースなら払わなくても済むだろう。
食堂が途切れた所に駐車場がある。車で峠を越えてくれば湖を渡らずとも、
此処へ来れるようだ。岩の多い尾根が見えているが、主峰はもっと奥だろう。
駐車場の奥に道標があり登山口。よく整備された道が尾根に向かっている。
尾根に出れば花崗岩の岩尾根である。風化した砂礫が乗っていて滑り易い。
岩場は続くが周囲は樹林に覆われて、展望は良くない。巨岩の乗り越して、
ようやく昭陽湖が見えるようになった。残念ながら曇り空で、さえない景色だ。
岩場と樹林帯が交互に現れる。急な所より緩くて砂礫が乗っている所が怖い。
岩場に張り付くように咲いているツツジ。軽やかなピンク色がキレイだった。
せっかく登って来たのに、尾根は一旦下り鞍部がある。向かうは688高地。
標高が上がってくると、樹林帯の中にもツツジが咲いているようになった。
フワフワとした花弁が美しい。日本のモチツツジのような暑苦しさが無い。
岩の隙間を潜って行くような所もあるが、まあ外側でも登ることはできる
清平寺側への下り道を2本分けると、しばらくで岩の露出した場所に出る。
道の向こうに、尖がった岩があるので、高い所が好きな家族が登りに行く。
急な樹林帯が続き、やがて尾根が緩やかになる。何処が山頂か分からなく
なったほど、起伏の少ない道を歩いて行くと、山名碑のある山頂に到着した。
周囲は樹林帯で展望も無く、ベンチや岩等腰を下ろす所も無い。すぐに下山。
五峰山という山名は、山頂から西向きの尾根に、5つのピークがある所から
付いた名前のようだが、そちらを回ると時間がかかり、帰りの船に間に合わ
ないかもしれない。見た所それほど魅力的でもないようだし、清平寺へ下ろう。
山頂から樹林帯を下り岩場に出る手前に、展望の良い場所があった。小休止。
休んでいた場所の下側は、こんな岩壁であった。ツツジと松と岩が絵のよう。
鞍部を登り返した所から、清平寺へ向かい下って行く岩の多い尾根道に入る。
下って行くと「天壇」と名の付いた奇岩のある場所にでる。祭祀の場所かな。
右上に見えるのが清平寺の伽藍。飛び込むように、ロープ頼りの道が続く。
ロープはしっかりしているし、フリクションが良く効くので、難しくはない。
清平寺へは最後まで岩場の道が続いたが、途中の砂礫の緩斜面が怖かった。
三連休の中日で、清平寺は観光客で一杯。もう夕方近いというのに沢山の
観光客が寺を目指して登ってくる。さして魅力的な寺院とは思えないが?。