摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

地蔵谷から架線作業道跡をダラダラ登る。

6月9日の日曜日。今日も目的を思い付かない。最近ロープウェイで、

上り下りばかりして、まともに登っていない。反省して歩いて登ろうか。

といっても、下りはロープウェイで、運動量は普通のハイカーの半分。

この所の晴天続きで、布引貯水池の水量が、ずいぶん少なくなっている。

6月は白い花の季節。選んだコースは地蔵谷。新神戸から最も楽な道。

地蔵谷の水量はいつもの半分ぐらいかな。堰堤の上などは干上がっている。

中流の岩床の露出した渡渉点でも、このぐらい。とても沢歩きは楽しめない。

渡渉点の少し上にある石積み。今は木が生えているが、此処は何だったのか。

それほど古い建造物とは思えない。周囲には太い道跡も残っている。不思議だ。

地蔵谷第4堰堤まで登って来た。しばし、小休止する。細長かった地蔵谷は、

此処で扇形に広がり、三方に谷と尾根が伸びている。今日は天狗道に抜ける。

第4堰堤の乗り越しから、南へ上る細尾根に取り付く。数年前まで地蔵谷で、

堰堤工事が盛んだった頃の作業道が残っている。藪も無く楽に登って行ける。

中腹の架線場跡から摩耶山頂を望む。白いのは山法師。曇り空で湿気が多い。

西側を見れば、架線の切り開きから、須磨・垂水の海や淡路島も見えている。

登って来た細尾根を直進すれば、天狗道の反射板の所に出るが、混雑した

天狗道を歩く気はしない。そのまま作業道を使って、天狗道の北側をへつる。

アドベンチャールートを越えると、踏跡が不鮮明になる。切り株を確認して

進むべき所だが、適当に歩いていたら、道を失ってしまった。まあいいか。

高みに向かって上って行くと、飛び出したのはNHKの電波塔前。目標は、

天国ベンチ脇だった、なんだかなあ。まだ蜘蛛の巣が濃くないだけましか。