帰国の日。いつも金浦空港が多いのだが、今回は仁川空港を午後4時半に
出発する便だったので、空港近くの舞衣島にある山に登ってみようと思った。
到着階ではなく、なぜか出発階の3階にある仁川市内バス乗り場。空港に
到着してから20分も探し回った。222番と2−1番がフェリー乗り場行きだ。
が時刻表が無い。手書きで222番は毎時20分発・2−1番は50分発と・・。
8時20分発のバスに乗って、蚕津島船着場に到着。今回の旅行は市内バスで、
いろいろと苦労した。平日なので、登山服姿は我々以外は2名だけ。釣り人3名。
バスの前方に、「仁川空港毎時20分発」「3階7番ゲート出発」と書いてあるけど、
初めて乗る人には、停留所に書いてなきゃ意味がないって、文句も言いたくなる。
切符売り場で2枚というと、往復3000Wの切符が出て来た。一枚で往復だが、
乗船時に回収される。帰りには券は無い訳だが、島だからそれで良いのだろう。
船着場から舞衣島までは数百メートル。スナック菓子を投げると一斉にカモメが
近寄ってくる。投げた菓子はほとんど海に落ちるので、カモメも遊んでるのかな。
すぐに舞衣島に到着。早朝は霧がかかり寒かったが、ようやく青空が見えて来た。
他の乗客は島内バスに乗って行ったが、我々は船着場から、山道に入り島を縦走
する予定。上の案内図で左から右へ向かう。3か所ほど峠を越して行く予定だった。
落葉樹の灌木と松が入り混じった明るい林層。すぐに展望があるかと思いきや、
意外に樹林深く展望がない。岩場もなく単調な山道が続く。段々暑くなってきた。
ようやく岩場があって、実尾島(シルミド)を望む。映画化された事件のあった島。
ある意味ロケ地巡りでもある。干潮時なので舞衣島と砂州でつながっているよう。
韓国らしく、こんな低い山なのにヘリポートがあった。峠を挟んで国師山を望む。
峠で舗装路を渡り、よく整備されているが展望のない道を登って国師山の山頂。
山頂全部という感じの広い展望台。南側には舞衣島の最高峰である虎龍谷山。
此処で舞衣島の縦走はあきらめた。もう11時近いので、下の峠で港に戻ろう。
晴れているものの霧が残って視界は悪い。北側にフェリーが見えるはずだが・・。
3番目の峠に向かって下って行く。途中に岩場があって展望が開ける。振り返ると、
登って来た国師山が大きく見える。山頂展望台より此の岩場の方が気持ちが良い。
足元に海水浴場のハナゲ海岸が見える。「天国の階段」というドラマのロケ地だそう。
バス停のある峠まで下って来た。ハイカーが陸橋を渡って虎龍谷山に向かって行く。
やっぱりバス停には時刻表が無い。仕方ないフェリー乗り場まで歩いて帰ろうかな。
瀟洒なペンションや民宿。貝焼きの食堂。立派な企業の研究所が並ぶ車道を歩き、
フェリー乗り場へ向かう。後100米の所で島内バスが追抜いて行った。まあ良いか。
我々が乗り込むのを待ってフェリーが出港。またカモメと遊ぶ。飛んでいる鳥と
目が合うなんて初めての経験だ。でもカモメって、四角い顔をしているんだなあ。
帰りは2−1番のミニバスに乗車。Eマートの看板を見て、バス停でもない所で
降ろしてもらう。ゴーストタウンのようなビルの地下で、Eマートは営業していた。
お土産を買いこむ。新交通システムは駅舎も完成しているのに放置されたまま。