摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

生田川から、涸れ沢を登って黒岩尾根へ

連休2日目5月4日の土曜日。朝の空は高曇りで、少しヒンヤリとしている。

ケーブル山麓駅へ行くと、改札が始まっていた。混んでて始発を早めたよう。

ケーブル後方に立つ。窓が高くなって、確かに景色は良く見えるようになった。

桜谷出合から、生田川左岸を下って行く。通りにくい所があるので、2度渡渉して、

また左岸の植林帯にはいる。間伐が行われ伐木で歩きにくい。砂防ダムを目指す。

つまり桜谷から一本西側で、生田川に流れ込む沢。堰堤が2基あり沢としては、

興味の対象になかったが、新緑のこの季節なら、歩いてみても良いかもと思った。

変わった形の一番目の堰堤を越すと、背の高い2番目の堰堤。右手を巻き上がる。

堰堤の上は、土砂がむき出しになり荒れた渓相。大雨時以外は常に伏流してそう。

少し先で二俣となっていて、本流と思われた右俣を行くが、この選択がどうかな?。

入渓してから水は全く流れていない。大きな岩の転がる沢筋を登って行くが、両岸の

尾根は低く、本当に沢なのかどうか怪しい。用意したワラジや地下足袋は無用だった。

かなり登った所で、沢の中央に方形の大岩があり、初めて水が流れているのを見る。

さらに登ると松の落ち葉の詰まった急斜面になる。浅い沢筋に石積の構造物が

連続してある。最初は昔の砂防堰堤かと思ったが、低すぎるのでどうなんだろう。

やがて正面に稜線が見えて来た。急な斜面が段々になっている。人工的みたいだ。

昔の治山工事の跡なのかな。とすれば先ほどの石積は、堰堤というより土留かな。

で登りついたのは・・。此処は何処だろう一瞬分からない。左奥に天上寺の青屋根が、

見える。とすれば正面は黒岩尾根の659ピークだな。3年位前に一度来たことがある。

此処からは良く踏まれた道がある。真直ぐ行けば小ピークを越えてベンチの所に出る。

尾根筋から北区方面。霞んではいるが、眺望の無い所を歩いてきたのでホッとする。

掬星台に帰るために、左手へ下る。そこにあるのが黒岩尾根上の水流。尾根の上なのに

水が流れている不思議な所。そう、今日の目的はこの流れに行き着くことだったが失敗だ。

黒岩尾根道に出て、トボトボと掬星台に向かう。此処の植林帯でも間伐が行われていた。

(後日歩き直すと、この日登った沢は、桜谷から西へ2番目の沢で目的を誤っていた。)