4月21日の日曜日。行者尾根から天狗道に出ると、強い北西の風が吹いていた。
珍しく人の少ない天狗道を下っていく。どうみたって晴れなのだが、雲は早い。
次の瞬間、黒い雲に覆われてしまう。日本海側の初冬のような天候の変化だ。
パラパラと音を立ててアラレが降ってきた。花の横の小さな粒がそのアラレ。
岩屋尾根上部のツツジは、新芽が延び始め、相対的に花の印象が薄くなった。
上の写真、やや変わった枯れ松のところで、道が二分する。直進すれば旧まや道。
左手の斜面に向かって、踏跡が下っている。少し下れば細い尾根を下るようになる。
南に下る尾根筋より、ツツジの密度は薄いが、また違う姿のツツジが楽しめる。
白いウンゼンツツジの群落もあった。思わずガンバレと言いたくなる可憐な姿。
西に向かって下るので、正面に行者尾根を登り望む。薄い紫に染まっている。
意外にも中段には、岩が露出しているところがあって、わずかに展望もある。
岩場の上には平坦な所もあって、一息つける。南側には学校林道の三本鉄塔。
西向きのこの眺めが面白い。左から行者尾根の頭、摩耶山頂、摩耶大杉の尾根。
それぞれ独立したピークに見えて、まるで起伏の激しい連嶺のように見えている。
下部では尾根が消え斜面を下る。少し分かり難い。降り立ったのは行者堂の裏。
青谷の入り口まで下る。雨も降り強風だったので、やけに視界がスッキリしてる。