摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

日柳川源流から、尾根上の岩塔を目指すが、辿り着けず。

4月27日の土曜日。最低気温は8度で、この季節にしては、やや寒い。

少し気温が上がってからとか思い、グズグズして家を出たのが正午過ぎ。

海星病院の裏手を登って、日柳川のスリット式の堰堤まで、歩いてきた。

昨年の今頃は、白い桜がキレイに咲いていたが、今年はもう散っている。

ダム下で沢用の足拵えに変え、スリットを抜け岩屑の多い沢を歩いて行く。

最初の小滝は、流心の左を容易に登る。やはり水は冷たい。ちょっと後悔。

2番目も同様に左手を登ったのかな、記憶にないのは簡単だったんだろう。

滑りとした小滝。ここは登れそうにないので、滝の右手を、小さく巻いた。

次の小滝は、家族は直登する。ところが、足場にした岩塊が剥がれ落ちる。

上の写真、羊歯の横の逆三角形の白い部分がそれ。他の岩も剥がれそう

で押さえつけて、なんとか登ったらしい。ハムは右手バンド状を容易に辿る。

階段状の小滝。流心を登って行く。覚えてないので問題なかったんだろう。

多段の小滝。家族は小さな滝も直登して行く。ハムは巻ける所は巻いて行く。

中段にトラロープが付いているが、細い灌木に結んであり触らない方が良い。

河原に出た所で、ふと上を見上げると、木の葉越しに、鋭い岩場が見える。

次の6米ほどの傾斜の緩い滝は、中央から斜上し右手の灌木帯に逃げる。

階段状8米と3米位の2段の滝。水は左手の樋状を流れ落ちるが、昨日の

雨で全体が濡れている。各々の段の上に、泥と石が乗っていて滑りやすい。

上段は逆層なので、右手の灌木帯に逃げ込む。ここにも古いトラロープが

設置されているが、結束が外れそうになっている。頼らない方が良いだろう。

先に登った家族が上を見上げている。先ほど見た岩場が、西側に見えていた。

沢は此の先、冗長な河原になるので、遡行は止め、上の岩場に登ってみよう。

少し遡行し岩壁の切れた所から登って行く。かなりの急斜面で結構きつかった。

このまま上に登って詰まってしまった場合、下降できるのかと心配になってくる。

見上げても岩場は見えないし、戻ろうかと提案するが、家族は即座に却下する。

何とか尾根まで登りつくが、岩塔は何処にも見えない。どうも上に登りすぎた。

下ろうとすると、スッパリ切れ落ちたキレットがあり、容易には進めなさそうだ。

今日はシュリンゲを2本持っているだけだし、時間も3時過ぎなので退却する。

上に向かう尾根筋は緩やか、しばらくでハチノス谷東尾根の巡視路に合流した。

そのまま巡視路を下降。途中2か所、ピンポイントで先の岩場が見える所がある。

(此の記事における左右は、上流に向ってのもの)