昨日、ソウルの金浦空港に着いたのが夜の8時半。急いで地下鉄に乗って、
東ソウルのバスターミナルからバスに乗り、栄州市に到着したのは真夜中。
随分と鄙びた町で、宿が少なく高い。2軒目の銭湯の上階の窓の無い部屋。
言い値の30,000Wで妥協してしまった。深夜だし明日も早いので仕方ない。
翌朝、まだ暗いうちに、市外バスターミナルに行くが、小白山行きのバスは無い。
職員のアジョシに聞くと、市内バスに乗れと言ってくれるが、バス停が分からない。
ああだこうだと言ってると、乗客のアガシが近くのバス停まで案内してくれる。が、
時刻表が無いので、何処かへ電話してあと10分程でバスが来るって教えてもらう。
いつもながら親切な韓国の人達に感謝。でも朝6時前に何処へ電話してたのかな。
26番のバスに乗り、登山口のサムガドンに到着。このバス停には時刻表があった。
地図では、三街里(サムガリ)と書いてあったが、バス停の名は三街洞なんだろうか。
バス停からこの看板辺りまでは、ずっと車道を歩いて来た。此処からようやく山道。
バスに同乗していたアジョシ二人に追いつく。初めて出会ったらしいけど、仲良く
一緒に歩いてる。忘れ物のサングラスを渡したので、上機嫌で話しかけてくれるが
韓国語が出来ず残念だった。それで中国人か?と聞かれる。まあいつものことだ。
小白山は山頂まで展望の無い樹林の道が続く。樹幹越しにわずかに山頂が見える。
山頂の一角にたどり着いた。ガスが出ているが、ツツジの花が咲く草原が現れる。
見下ろすとガスの中に樹林の尾根が見える。暑からず寒からず、風が気持ちよい。
バス停から2時間半で、主峰の毘盧峰に到着。ちょうど大学生のグループがいた。
ガスが出ているのは、登って来た主稜線の東側だけ、これから向う西側には無い。
上の写真は、北東の国望峰(1420m)に向う尾根。こちらも気持ち良さそうだ。
これから進む南西方向。1439mという標高の割には、立派な山容の主稜線。
小白山が国立公園なのに、標高も高く名前も立派な太白山がどうして、という
日本の人がいるが、登ってみれば違いは歴然だった。小白山の雄大さは白眉。
小白山のツツジ祭りは有名だから、稜線一杯ピンク色に染まるのかと思いきや、
存外ツツジの花は少ない。それよりも雄大な草原状の尾根や斜面が素晴らしい。
登山道はゴムが敷かれた木道で、そこから外には出られないようになっている。
それではツツジまでの距離が遠く楽しめないので、所々に花見用の横道がある。
毘盧峰の山頂から、ゆっくり歩いて30分ほどで、丹陽へ下る分岐点にいたる。
でも、此処で下ってはもったいない。さらに南西へ緩やかな尾根を歩いて行こう。