摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

小白山(1439m)前編・・・・・・2012年6月1日・・栄州市

昨日、ソウルの金浦空港に着いたのが夜の8時半。急いで地下鉄に乗って、

東ソウルのバスターミナルからバスに乗り、栄州市に到着したのは真夜中。

随分と鄙びた町で、宿が少なく高い。2軒目の銭湯の上階の窓の無い部屋。

言い値の30,000Wで妥協してしまった。深夜だし明日も早いので仕方ない。

翌朝、まだ暗いうちに、市外バスターミナルに行くが、小白山行きのバスは無い。

職員のアジョシに聞くと、市内バスに乗れと言ってくれるが、バス停が分からない。

ああだこうだと言ってると、乗客のアガシが近くのバス停まで案内してくれる。が、

時刻表が無いので、何処かへ電話してあと10分程でバスが来るって教えてもらう。

いつもながら親切な韓国の人達に感謝。でも朝6時前に何処へ電話してたのかな。

26番のバスに乗り、登山口のサムガドンに到着。このバス停には時刻表があった。

地図では、三街里(サムガリ)と書いてあったが、バス停の名は三街洞なんだろうか。

バス停からこの看板辺りまでは、ずっと車道を歩いて来た。此処からようやく山道。

バスに同乗していたアジョシ二人に追いつく。初めて出会ったらしいけど、仲良く

一緒に歩いてる。忘れ物のサングラスを渡したので、上機嫌で話しかけてくれるが

韓国語が出来ず残念だった。それで中国人か?と聞かれる。まあいつものことだ。

小白山は山頂まで展望の無い樹林の道が続く。樹幹越しにわずかに山頂が見える。

山頂の一角にたどり着いた。ガスが出ているが、ツツジの花が咲く草原が現れる。

見下ろすとガスの中に樹林の尾根が見える。暑からず寒からず、風が気持ちよい。

バス停から2時間半で、主峰の毘盧峰に到着。ちょうど大学生のグループがいた。

ガスが出ているのは、登って来た主稜線の東側だけ、これから向う西側には無い。

上の写真は、北東の国望峰(1420m)に向う尾根。こちらも気持ち良さそうだ。

これから進む南西方向。1439mという標高の割には、立派な山容の主稜線。

小白山が国立公園なのに、標高も高く名前も立派な太白山がどうして、という

日本の人がいるが、登ってみれば違いは歴然だった。小白山の雄大さは白眉。

小白山のツツジ祭りは有名だから、稜線一杯ピンク色に染まるのかと思いきや、

存外ツツジの花は少ない。それよりも雄大な草原状の尾根や斜面が素晴らしい。

登山道はゴムが敷かれた木道で、そこから外には出られないようになっている。

それではツツジまでの距離が遠く楽しめないので、所々に花見用の横道がある。

毘盧峰の山頂から、ゆっくり歩いて30分ほどで、丹陽へ下る分岐点にいたる。

でも、此処で下ってはもったいない。さらに南西へ緩やかな尾根を歩いて行こう。