小白山の主峰である毘盧峰から、南西に向う主稜線を辿り蓮花峰へ向う。
ちょうど丹陽へ下る道を分けた辺りから望む、これから進んで行く主稜線。
韓国の山らしい岩場も現れた。草原は途切れ潅木の密生した尾根となる。
その分、ツツジまでの距離が近い。肉厚な花弁のツツジがとてもきれいだ。
歩いてきた毘盧峰方向を振り返る。このツツジは黒船躑躅とかカラツツジと
呼ばれる種のようで、朝鮮半島から中国東北部にかけて原生しているらしい。
しばらく行くと、また草原状の尾根が現れる。稜線をのんびり歩いて行く。
小白山のツツジ祭りは例年5月下旬に行われ、今年は先週の開催だったので、
花期が終わっているのではと心配していたのだが、満開の花が見れ良かった。
第一蓮花峰(1394m)から、正面に蓮花峰(1383m)、右手奥には塔のある
第二蓮花峰(1357m)。混乱しそうな山名だが、ただの蓮花峰が主峰なのか。
第一蓮花峰の山頂は藪に覆われていたが、南斜面は展望が開け明るい雰囲気。
階段道の途中にも展望所が設けられている。今まで緩やかな道を歩いて来たので、
このぐらいでも急斜面に思える。単調な尾根歩きの中では、変化を感じられる所だ。
下って来た第一蓮花峰。カラフルな山姿の登山者が行きかう様子がよく見える。
この辺りから登ってくる人が多くなった。テレビ局の撮影スタッフともすれ違った。
12時20分頃、蓮花峰に到着。主峰らしく広場になっていてウッドデッキの展望台。
なぜか赤い隕石のモニュメントがある。日差しがきつくなってきて気温も上昇し暑い。
蓮花峰には天文台があるみたい。第二蓮花峰の山上の施設も同じかもしれない。
ゆっくり休みたいのだが、日陰がなくて暑いので、朝の残りのパンを齧ってすぐ下る。
喜方寺の渓へ下る。1時間程だったが、この下りがつらかった。急な石積みの階段を
下って行くのだが、登りでなくて本当に良かったと思う。道端でへばっている人も多い。
寺からは渓谷沿いの探訪路を下って行く。車道に出た所には多くの車が駐車していた。
車道をどんどん下り、国立公園の管理事務所前を過ぎ、幹線道路に出た所にバス停が。
発車3分前のバスに乗車。次は1時間後。この日は時刻に関してラッキーなことが続いた。