昨日、小白山から下山したとき、発車間際のバスに乗れたことで、
栄州から太白へのバス移動も順調にでき、太白では閉まる間際の、
観光案内所で、太白山へのバスの時刻やバス停を教えてもらえた。
太白市の市内バス発着場は、市外バスターミナル内の一隅にあった。
ターミナル6時25分発。誰も降車ボタンを押さないので自分で押した。
柳一寺(ユイルサ)6時45分着。それでも10名ほど一緒に下車する。
まだ食堂なども開いていない閑散とした登山口を後に、林道を登って行く。
ところがなぜか、下山してくる人が多い。今の時間だと山頂で御来光を見て、
下って来られたのだろうか。柳一寺の分岐までだけでも数十名と行き違った。
上の標識のとおり、登山口から此処まで2.4km。山頂までは1.7kmである。
此処までの林道歩きで、なんと半分以上登って来たことになる。さらに此処からは
登山道だが傾斜の緩い道が続いている。こんなことで標高1567m稼げるのか。
実は太白の町自体が標高700mもあり、山頂までの標高差は800m位のよう。
それにしても良い道が続く。展望は無いので、やや退屈を感じながらゆっくり登る。
足元に目を落とすと、名も知らぬ山野草が花を咲かせている。その種類が実に多い。
いろんな花が入り混じって咲いているのではなく。一種類づつ固まって咲いている。
つまり次々といろんな花が現れて、一度通り過ぎると同じ花は見れないということ。
それはあたかも自然が作った植物園を、そぞろ歩いているような気分になってくる。
草花だけでなく、樹木も花を咲かせている。6月初旬に一斉に花を咲かせるようだ。
山頂に近づくと、小白山と同じ種のツツジが咲いている。太白山もツツジの名所だそう。
登山道脇だけでも、いろんな種類の花を見れる。次はどんな花が現れるのだろうか。
将軍峰(1567m)に到着。石造りの祭壇があるが、その他に山頂を示す物は無い。
山名碑などは、向こうに見える天祭壇(1561m)にあって、実質的な山頂であろう。
足元の花も見逃せない。ようやく黄色い花が現れた。タンポポがやけにキリリとしてる。
将軍峰と天祭壇の間にはほとんど高低差は無い。いずれも山頂稜線の一角という感じだ。
天祭壇という名の通り、大きな祭壇がある。この時も三人の女性が祭祀を取り行っていて、
近寄りがたい雰囲気が漂っていた。風を避け山頂の石垣の下で、簡単な食事を済ませた。
昨晩、コンビニで買った食パンとマーガリン。正直言っておいしくない。曇り空で風が寒い。