摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

修理山・スルギ峰(474m)・・・・・・2012年6月4日・・・京畿道・軍浦市

何か変だ。自分達が登る予定の修理山(スリサン)は、388mのはずだ。

ところが案内板には、474mのスルギ峰と、489mのテウル峰しかない。

ネットで詳しい韓国地図を調べて、地下鉄山本駅から歩いて来たのだが・・。

韓国旅行の最終日。午後4時のフライトなので、午前中に一山登ろうと、

低い山を選んだつもりだった。とにかく今いる場所からはスルギ峰が近い。

予定よりも100mほど、標高が増えてしまったが、とにかく登っていこう。

まだ暗いうちに宿を出て来て、修理山下の公園に着いた時点でも薄暗い。

市街地のすぐ裏にあるだけに、都市公園のように幅広い道を登って行く。

早朝から散歩してる人も多い。山上には天文台みたいな建物が見えている。

山麓では林道のような道も、やがて急にな山道となった。ひとしきり登ると、

展望台に到着。朝もやに霞む軍浦市のアパート群の、向こうに陽がのぼる。

展望台からは、韓国名物の木製階段が始まる。階段を登りきると道が乱れる。

いろんな方向からの踏跡があって、どれが本当のコースなのか分からなくなる。

山頂は近いだろうし、とにかく高みに登って行くと、行く手を鉄条網に遮られる。

どうやら山頂一帯は、軍の施設があり立入出来ない。やっぱり違う山に登ってる。

左手の標識は軍浦市が立てたもの。右の門から続く桟道は、安山市の作だ。

日本に帰ってから、調べなおすとようやく分かった。修理山は長さ4キロ以上の

山系の総称で、当初目的としていたのは秀岩(スアム)峰で、2キロ程北にある。

主な峰のうち、スルギ峰と太乙(テウル)峰は軍浦市。秀岩峰は安山市内にある。

その為、軍浦市の案内板には秀岩峰が書かれてなかった。桟道は山頂の軍施設を

巻くようにつけてあり、秀岩峰へ登山客を誘っている。東に見える太乙(テウル)峰。

北に見えるのが秀岩峰だろう。標高は低いが岩山で、登山客に人気が高いらしい。

そのため修理山といえば、秀岩峰ということで、ネットの地図では、この山系中心の

スルギ峰の位置に、誤って秀岩(スアム)峰の標高が書かれていたようだ。

下から見ると天文台かと思ったが、軍のレーダー施設のようだ。少し休んで下ろう。

1時間ほどで山本駅前まで戻って来た。予定とは違う山だったし、山頂に登れずで、

残念だった。昨夜泊まった山本駅前のビル街が面白かったし、まあ良かったかな。

雑居ビルの4階にある安宿に戻って、シャワーを浴びてから、空港へ向うとしよう。