今週は、月曜日の台風から梅雨前線が活発化し、木曜まで雨が降った。
昨日の金曜は午後から晴れて、今日も晴れという予報だったが、曇り空。
朝から、イマイチ気乗りせず、家を出たのは11時すぎ、というだらしなさ。
本来の沢登りの常識とは異なるが、今週かなり雨が降ったのでハチノス谷へ。
昭和16年生まれの永峰堰堤。思ったよりも水量は少ないかな。いや多いかな。
ハチノス谷へは、杣谷堰堤上の河原からも入渓できるけど、藪がうるさいので、
公設道標「な25−5」から、ハチノス谷西尾根への道へ入り、架線場から下る。
スリット式のダムの前で、沢用の足ごしらえに代える。右側のスリットを抜ける。
観測小屋を過ぎると、小滝が現われ本格的に遡行開始。此処は流芯の左側を登る。
続く滑状の滝。そこそこ水量が多くて、沢筋一杯に流れがある。去年は水量少なく、
「泥と岩屑の詰まった沢」という印象だったんだが、この位の水量があれば悪くない。
右側の三段の滝は、上段の落ち口が斜傾してる上、水流が多いので右側に逃げ登る。
次に現われる左側の二段の滝は、下段は流芯の左手を登り、上段は流芯を直登する。
だが、家族はリーチが短いせいか苦手な場所だ。シュリンゲを垂らして、ゴボウで上る。
次の斜瀑は流芯を容易に越える。この谷は滝と滝との間が、泥と岩屑の河原なんだが、
今日は泥について、それほど気にならない。やはり水量の多い日に来て良かったと思う。
次に現われる15m溝状斜瀑。途中にピンが打ってあるとの噂だが、見ても分からない。
いずれにしろ我々には無理なので、大人しく右手の斜面から、大きく巻き上がって越す。
次のチムニー状の小滝は家族の得意な所。先行させるが躊躇せずスルスル登って行く。
後続するハムは、冷たいシャワーを浴びて戦意喪失。シュリンゲを垂らしてもらいゴボウ。
そこそこ水量が多いと思ったが、大滝はそれほどの迫力も無い。日が射して無いせいかも。
大滝は右手から巻き上がる。去年は踏跡と呼べるものがあったが、今日は土砂が流れて、
何処も柔らかい斜面で、踏跡は見当たらない。今日は落ち口から上の小滝を二つ越しても、
まだ水流は途切れない。二股を左に入る。ここで伏流し、後は泥の詰まった溝の中を登る。
倒木のある平地までやってきた。この先で藪が少々煩くなるので、左斜面を適当に登って、
ハチノス谷西尾根の関電巡視路に出る。長峰山頂までは、あと15分ほどのアルバイトだ。
(この記事における左右は、上流に向ってのもの。)