摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

再度、市ヶ原の西にある無名峰を彷徨する。

今日は朝から寒い北風が吹き、曇り空だった。家を出たのは11時半。

午後から晴れという天気予報だったが、端境期で何処に行こうか迷う。

久しぶりに、黒岩尾根をちゃんと歩いてみようと思ったが、ロープウェイの

会員証を忘れたことに気付く。ならば以前から気になっていた所に行こう。

見晴し展望台の脇から、雄滝の下を見下ろす。新緑がますます濃くなった。

谷川橋周辺は、名も知らぬ白い花が満開。アオスジアゲハが蜜を吸っている。

貯水池を越して、ハーブ園との分岐では、遠い山肌に藤の花が咲いている。

山の藤は花期が短いので、来週には見れないだろう。望遠で撮った写真。

市ヶ原から大龍寺へ向うと、堰堤工事現場がある。工事費7000万円だそう。

工事現場の少し先、橋の手前に古い道痕があるようで、気になっていた。

奥に進むと折り返すように、東に立派な道が上っている。ところが此の道、

支尾根を回り込むと下って行く。どうやら市ヶ原への、迂回路だったよう。

しばらく歩いてみたが、倒木に進路を遮られ、それ以上進むのは諦める。

最初の支尾根まで戻ってきて、此処を上ることにする。踏跡はあるようだ。

山仕事用のピンクテープもある。この先で2月4日に登った細尾根と合流。

稜線には幅広い関電の巡視路がある。

此の付近は川崎家の持ち山だったようで、その当時からの道ではないだろうか。

登りつくのは神戸東線一九鉄塔のあるピーク。此処で昼ごはんにしよう。

市ヶ原へ向って下る巡視路の右手にも、道があるように見える。下ってみよう。

下生え少なく歩き易い、南に下る此の細尾根。行き着く先は予想出来るけど。

左手は分水堰堤下の流れ、右手には締切堰堤の碧い淵が樹幹越しに見える。

下りついたのは此処。布引貯水池の上流。立入禁止のフェンスが途切れる所。

午後からは徐々に晴れてきた。風は冷たいが日差しを受けると、かなり暑い。