摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

日柳川遡行

4月28日の土曜日、護国神社から少し東よりの、日柳川を詰めてみる。

海星病院の裏手を川沿いに登って行く。人家は点々と続くが、灘区内とは、

思えない雰囲気。都市ガスが来てないらしく、プロパンガスのボンベがある。

日柳川のスリット式砂防ダムまで、登ってきた。桜がきれいに咲いている。

ダムの手前で沢用の足ごしらえをし、スリットの大きな段差を越えて抜ける。

入渓してすぐの小滝。階段状で容易に越えられる。なるべく流芯を登る。

次に現われた滑状の滝。手掛かり無く滑りそうなので右手から巻きあがる。

河床には岩屑が多く歩きにくいが、次々現われる小滝は、順層の階段状。

昨日に続いて今日も快晴。南向きの谷で、とても明るい。

一見、難しそうな二段の滝。だが家族は流芯を直上し、ハムは右手のバンド

から下段の滝上に出る。古いトラロープがあるが、支点が抜けそうで触らない。

高さ20米程の御影石の斜瀑。流れは左手の樋状。右手の階段状を登って行く。

順層だが岩の上に、泥が乗っていて滑りやすい。上部では、そこそこ高度感もある

登り着いた落ち口には、桜の花が舞っていた。

何処までも明るい谷だ。新緑がまぶしい。この上で岩壁に突き当たる。二俣だが

左右どちらも同じような、細い流れの小滝。右手のバンドから、右俣に巻き上がる。

もう一つ小滝を越すと、流れは伏流となる。周囲の斜面にはツバキの木が多いようだ。

さらに登ると、岩の詰まった沢筋となる。歩き難いが藪がないだけ、ましだろう。

沢の中央にある岩に張り付いているスミレ。大雨の時にも、流されずにいるのか。

沢筋の斜度がきつくなり、行く手に藪が見えた所で、右手の椿の斜面に逃げる。

大岩の向こうには、スカイラインが見えている。おそらく稜線の道に出るだろう。

僅かに笹薮を分けて伯母野からの一般道へ。ハチノス谷東尾根道の少し手前。

(此の記事における左右は、上流に向ってのもの)