先週、8年ぶりにビックフットで滑ってみて、改めてその楽しさを認識した。
山でも滑ってみたいと、選んだのが岩籠山。鉄道駅から歩けるのが理由。
スキー向きの山ではないが、山頂の草原帯にシュプールを描けるだろう。
ロスカット前に、購入していた山道具の残り数点を、ヤフオクで売り払った。
その中でメーカー品の雨合羽がよい値で売れたので、青春18きっぷ購入。
三ノ宮7時20分。深坂トンネルを抜けると、雪のない新疋田駅9時40分。
新疋田駅からは、集落の中の道を抜け、交通量の多い161号線を南へ歩くと、
20分程で「ドライブインしのはら」。此の店前の駐車場奥が登山口となっている。
登山口の谷間には雪が残っていたが、その上の植林帯、稜線には雪はほとんどない。
はたして滑れるほど、雪は残っているのだろうか、かなり不安になりつつも、登って行く。
案内図にあった、小ブナ平であろうか、展望の良い場所まで出てきた。ここからは、
残雪が続いて残っているようだ。左の677ピークから、正面の崩壊地を巻くように、
右手の708ピークに向かって登って行く。湿った軟雪だが、ツボ足でも普通に歩ける。
677ピークからは、ブナの高木林となっていて展望は良くない。708ピーク直下で、
短いものの、気持ちよく滑れそうな斜面が現われた。南側、乗鞍方面の展望が広がる。
インディアン平原の岩場が見えてきた。風は強いが、時折日が差し青空も僅かに見える。
今日の天気予報では、曇りのち晴れ。降水確率30%。風速8メートル。
雨具は持ってないから、雨が降り出したり、ガスったら、すぐに撤退だ。
此の岩場の周囲は、すっかり雪が溶けていて、気持ちのよい芝の小平地がある。
ここで、昼ごはんにしよう。午後1時。コースタイムよりも1時間以上もかかってる。
大急ぎで食べた後、情けないが、此処に荷物をデポして、空身で山頂に向かおう。
寒風吹きすさぶ山頂から、西にある野坂岳。彼我の標高差は200米近くあるのに、
それほどの山容を感じない。この山は、敦賀市内から見たほうが立派に見えるな。
北側には、敦賀市街と敦賀湾。左上が西方ケ岳。新日本海フェリーが着岸している。
昔から思うのだが、敦賀の町は白い建物が多い。南から日を受けているせいかも。
いざ、ビッグフットを装着しようとして気がついた。家族の板はボードの靴用に、
ビンディングを合せていた。調節ネジがきつく、どうにも動かない。とんでもない、
ポカだ。あきらめようかと思ったところ、なんと家族が歯で開放した。恐るべし。
インディアン平原とは言うものの、実際には谷や尾根があり、それほど平らではない。
荷物をデポした岩場の下辺りまで、滑り込んでいこう。重い湿雪だが、問題なかろう。
戻った岩場から、シュプールが見える。8の字を書こうとしたが、上手くできてない。
時間があれば登り返して、もう一本滑りたいが、下山に時間と体力を残しておこう。