西狗牙嶺の取りつきから、背の低い照葉樹が茂る藪斜面を、ひとしきり急登。
傾斜が緩くなりなった所で、一気に展望が開ける。これから進む尾根が見える。
足元には石壁水塘。堰堤の先は海だ。天気が良ければ素晴しい景色に違いない。
昂平の大仏。本当に何処からでも良く見える所に作ったものだ。その向こうは大東山。
緩やかだった岩尾根だったが、やがて目の前に岩峰が壁のように聳え立つ。
稜線には一筋の道が続く。ここからが狗牙(犬の歯)という名の由縁であろう。
急斜面は、目の前に地面があるので、それほど怖くない。ところがピークに達すると、
両側がすっぱりと切れ落ちて、50センチもはずせば奈落の底。ちょっとクラクラする。
右手からは、伸びやかな稜線の中狗牙嶺が登ってくる。下れば稜線漫歩を楽しめそうだ。
中狗牙嶺との合流点を目指し、急な細尾根を登って行く。薄日が差して、かなり暑い。