摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

柴羅蘭山(436m)・孖崗山(386m)・・・・・・香港・赤柱・・・(2012年1月6日)

渣甸山から車道まで下って来た。大潭水塘道というらしいが、実際には、

山上の高級マンション「陽明山荘」への通路。高級車が行きかっている。

降りてきた道から、ほんの少し西よりに、柴羅蘭山への登山口があった。

「陽明山荘」は、10棟ばかりのマンションの集合体。そのフェンスに沿って、

登って行く。少し登ると、周囲は背丈ほどの潅木となり、東側の展望が開ける。

この道はウィルソントレイルで、歩き良いのだが、なぜか稜線の東側、一段下を

進んでいる。その為、わずかな高低差で西側の展望がない。ちょっと欲求不満だ。

そう思う人は多いようで、トレイルをはずれ、西側のピークへ踏跡が、ついている。

その踏跡を登ってみたが、稜線上は照葉樹の藪が濃く、西側の展望は開けなかった。

トレイルの単調さからの逃避だな。足元には、淺水湾(レパルスベイ)のマンション群が。

おや、柴羅蘭山の山頂って、何処だったんだろう。特徴のない円頂を、幾つか越えて来た。

孖崗山との鞍部まで石段道が、かなりの高低差を下る。鞍部の西斜面にある小学校から、

屋上で遊ぶ子供達の声が間近に聞こえる。下りきった鞍部は、水路となっていて橋がある。

不思議な風景だが、香港の山には、引水路と呼ばれるコンクリ水路が、縦横に設けられてる。

鞍部から、孖崗山の北側のピークへは、938段の急なコンクリ階段で、一直線に登る。

さらに、南側のピークへもコンクリ階段が続いている。登山道としては、やや趣に欠ける。

孖崗山を越えると、東側に先日歩いた、龍背の稜線が見えてくる。

赤柱へ下る道も、やはり延々コンクリ階段である。晴天時に登るのは、かなり辛いだろう。

足元には、瀟洒な赤柱のマンション群が見えている。南欧風といえば、そうかもしれないが、

今日の暗い空と、肌寒い気候では、いまひとつ。快晴で、海が青ければ、かなり綺麗なはず。

降り立ったところは、交通量の多い道路。ここがウイルソントレイルの起点らしいが、味気ない。

すぐ南に赤柱の町があるのだが、その間に赤柱監獄があって、通り抜け出来ない。迂回する。

自動車道路を歩いたが、バスに乗ったほうが良かったと反省。30分ほどで、赤柱の町へ到着。

西洋人が多く住まう赤柱は、観光地でもあり、沢山の土産物屋が並ぶ市場や、西洋風の

バーやレストランがある。そんなことには、さして興味も無く、一回りして観光終了。寒い。