摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

戴薬山(1108m)・・・・・・2011年11月12日・・・密陽市

密陽のバスターミナルから、7時35分・始発の市内バスに乗って、

表忠寺(ピョチュンサ)へ。とても大きな寺だ。入山料2000W也。

手元の「韓国百名山」には、鮮やかな紅葉の写真が載っているが、

やはり、もう紅葉は終わっていた。早朝の境内は、清浄な雰囲気。

この寺の南側を流れるシジョン川に沿って、登山道を歩いて行く。

川の右手に沿っていた道が、左に渡渉する辺りから険しい渓相となる。

ホンリョン瀑布を大きく高巻くように道はついてる。周囲は全て岩壁だ。

流れ込む支流も岩壁を穿ち、名はないが立派な滝となっている。

谷の最奥は、チュンチュン瀑布。手前には吊り橋があり正面から見れる。

此処にはアイスキャンディーを売るアジョシがいた。右手の壁を登りきると、

風景が一変する。車も通れる林道が通っていて、沢も穏やかな平流となる。

林道をしばらく歩くと、だだっ広いススキの草原。その中に登山道がある。

ススキの原から見ると緩やかに見えた登りだが、やがて木製階段があらわれ

急な斜面を登るようになる。思ったより変化に富んだロングコースでバテ気味。

階段道を登りきると、ようやく展望が得られた。今日登って来た沢の上流は、

広い平原となっている。下流の険しい渓相からは信じられない。その向こうは

仏山や冬に登った霊鷲山が見えているのだろう。よく似た穏やかな山容だ。

主稜線に乗ってからも山頂は遠い。草原に大きな岩場が点在する尾根を、

ひたすら上り、ようやく山頂に着いた。山頂もまた大きな岩場となっている。

今日はまだ、北に見えている天皇山を越えなければ下山できない。

かなり疲れてはいるが、休憩もそこそこに、先を急ぐことにしよう。