光教山(カンギョサン)は、手元の「韓国100名山」や「200山」といった、
ガイド本には載っていないし。ネットで検索しても、登りたい山ではなかった。
標高も低いし、大して岩場もない平凡な山に思った。事実その通りであった。
ただ、水原華城の観光に併せて、ひと山登るのも、悪くないと思っただけだ。
水原駅前の観光案内所で、日本語ガイドに嘘を教えられ、京畿大後門から正門まで、
大学外を迂回してきた。目的地は、駅前から13番のバスで、京畿大正門前で下車。
道なりに少し登ると、水原市ご自慢のホタルトイレ。この横が光教山への登山口だ。
とにかく人が多い、近くのダム下に大きな駐車場もあるし、観光バスも数台来ている。
普通の制服姿の高校生も沢山いるが、しかし、彼らもまた山頂まで登って来ていた。
少し登ると、タオルやバンダナ・手袋といった登山用の小物を売る屋台も出現。
それほどの人出だ。この日は土曜日・三連休の初日であったからかも知れない。
最初は松林の中を、広くて緩やかな道が続く、高度が上がっているかどうかも、
分からないほどの緩斜面だ。随分長く、そんなところを歩き、松林が落葉樹に
変わる辺りで、ようやく傾斜が出てきて、韓国名物の木製階段があらわれる。
マッコルリを飲ましている屋台も道端に現れる。左手の大きな缶に入ってる。
このコース唯一の岩場がある兄弟峰(ヒョンデボン)。ロープを使うほどの
傾斜ではないし、立派な巻き道もあるが、みなさん楽しそうに登っている。
兄弟峰から水原市内を眺める。光教山頂より、ここの方が眺めも雰囲気も良い。
一旦、鞍部へ下り急な木製階段を登ると、光教山頂の一角に至る。展望はない。
あまり展望の良くない光教山頂。この写真は一瞬、人が途切れた瞬間に撮ったが、
続々と登山者が到着し、腰を下ろす場所などない。満員電車並みの山頂だった。
山頂からは西側へ稜線上を鞍部まで下り、鞍部からは南の谷に向けて下って行く。
良く整備され、綺麗なトイレや水場のある台地に到着。そこからは階段道が続く。
公園まで下ってきた、振り返り光教山を望む。
しばらくで、バスの停留所があるロータリーに着く。登山者相手の飲食店が数軒。