10月10日の祝日。掬星台〜六甲山牧場間で利用できる無料の、
レンタル自転車での山行を考えてみた。掬星台へはケーブルで。
掬星台に到着したのは12時で、無料だけに自転車が残っているか、
心配したが、幸い2台借りられた。新品のヤマハ電動アシスト自転車。
ドライブウェイを杣谷峠までは、豪快なダウンヒル。そこから牧場までは
登り道なんだけど、平地を走るより快適に走れる。電動自転車ってスゴイ。
六甲山牧場の北駐車場で自転車は返却し、西六甲ドライブウェイを西に歩く。
この道は、S字カーブが続いて、コーナリングを楽しむライダーが多いのだが、
祝日の昼時だったせいか、安全運転のバイクが多かった。良い写真は撮れず。
2キロも歩くと、石楠花山への林道入口が北側に現れる。自動車も通れる
立派な林道が緩やかに登って行く。随分昔に一度だけ登ったことがあるが、
山頂まで林道がついていることや、人工的な山頂を嫌い、それ以来である。
山頂の手前に、「天狗岩」という私製標識がある。北に向かい草刈された
道が伸びている。さして期待もせず、行ってみることにした。緩やかに下る。
北方向240度の大展望であった。天狗岩というだけあって、高度感もある。
ダイヤモンドポイントを、はるかに凌ぐ好展望地であった。
林道に戻って西に向かうと、すぐに石楠花山頂の展望台に至る。その昔も、
展望台はあったのだが、それほど古くはないので二代目の展望台だろう。
それにしても不思議なところだ。展望といっても、西側だけで眺望はそれほど。
展望台横の地下には、防火水槽があるらしい。林道はロータリーになっていて、
駐車禁止の標識もある。縁台ベンチやコンクリで固めた歩道もある。それでいて、
昼食のため、1時間ばかり過ごしたが、やって来た登山者は一人だけだった。
食事を終えて、もと来た道を下りかけると、北側にやや小高い所がある。
登ってみると、石楠花山の二等三角点。周囲は雑木林で寂しい所だった。
帰り道は、桜谷出合まで下って、掬星台へ登り返そうかと思ったけれど、
電動自転車が楽しかったので、牧場に戻りもう一度借りて、快速で戻る。
年内の無料レンタルは11月中まで。最初は六甲山牧場の集客の為かと
思ったが、アンケート内容をみると、有料レンタルへの試行期間のよう。
まんざら、今回のような利用方法も、その趣旨に背くものでもなさそうだ。