摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

逍遙山(586m)・・・・・・・ソウル市・・・2011年10月2日

ソウルの地下鉄1号線。北端の駅が逍遙山駅。徒歩30分で登山口。

行きやすいはずだったが・・・・。乗った電車が一つ手前の駅止まり。

乗車していた登山者が、みんな駅前からバスに乗るので一緒に・・・。

この辺りの心理は、語りだすと長くなるが大ボケ。以前、三岳山でも。

自分と同じ方向に向かう登山者は、同じ山に登ると思ってしまう奇癖。

二つほど先の町まで行って、バスで折り返し逍遙山駅前で下車した。

水原を早朝に出たが、ここまで4時間もかかった。登山者で混雑する

駅前で、水原の屋台で買ったハムトースト(1500W)で、朝食を摂る。

登山口までの2キロの道沿いには、登山客相手の飲食店や土産物屋。

標高600メートルに満たない山だが、思ったよりも人気があるようだ。

売票所(メピョソ)も混雑。1000Wを払って入山する。気温は15度位。

売票所から、しばらく車道を歩くと、滝に突き当たり道が左右に二分する。

此処を要に扇状に広がる峰々を歩くのが、一般的な登山コースのようだ。

多くの人達は、左手の寺のほうへ進むが、右手に進む。しばらくは方形の

砕石が多い、急な河原を上って行く。大きなケルンがいくつも積んである。

木々の緑が、新緑みたいな明るい色になっている。黄葉の兆しだろうか。

コンジュ峰(526m)のピーク手前の展望岩場。これから歩く義湘台への、

主稜線を眺めることが出来る。ここで白胡瓜を齧って、小休止することに。

コンジュ峰頂上は、ヘリポートとなっていて、多くの人が休んでいるのだが、

木が多く眺めは南側に限られた。此処からの道は、平滑な断面の岩場で、

磨かれた墓石の上を歩くみたいで、とても滑りやすいところだった。

義湘台(587m)へは、あっけなく到着してしまった。やはり標高が低くくて

見た目より小さな山容。他の登山者がハングルの山名板を「ウィサンデ」と

読んでいた。「ウェサンデ」じゃないんだな。

義湘台から、登ってきたコンジュ峰を眺める。岩が全て斜めになっていて、

腰を落ち着けるところが無い。先に進んで最後の山頂で昼食にすることに。

稜線上には、わずかだが紅葉している木々もあった。

最後のピーク「ナハンデ」の手前は、カルバウィ(包丁岩)稜線と呼ばれている。

確かに恐竜の背のようなギザギザした岩の稜線だが、周囲は松の木に覆われ、

展望も高度感も無い。かなり期待はずれ。岩場を歩かなくてもすぐ下に道もある。

平坦なナハンデの山頂。多くの登山者が昼食を摂っていた。いつものごとく、

焼酎やマッコルリを飲んでいる人が多く、かなり賑やか。我々も日の当たる

所にシートを広げて昼食休憩する。最高気温は18度の予報。日陰は冷える。

ナハンデから少し下った展望岩場から、今日歩いて来た稜線を眺める。見た目は、

穏やかで平凡な山容の逍遙山だが、実は険しい岩山で、変化に富んだ山行だった。

樹林に覆われ、写真で表現しにくいが、何となく人気の理由が分かった様に思う。

元の分岐に向かって下っていくが、中腹から下は、急な木製階段となっていた。

それにしても、左回りで歩く人の方が断然多い。この階段道を登ることを思うと、

右回りの方が良いと思うんだけどな。賑やかな寺の境内を通って売票所に下る。


(標題の都市名は、起点となる都市を書いている。行政区分は京畿道東豆川市)