摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

八影山(609m)・・・・・・2011‎年‎4‎月‎29‎日・・・全羅南道・高興

関空からプサンエアで金海空港へ。イミグレを出ると夜8時過ぎ。

地下鉄で西部バスターミナルへ急ぎ、順天行きのバスに乗った。

順天には深夜に到着。ターミナル近くの小ぎれいな安宿に投宿。

翌朝、高興(コフン)行きのバスに乗車し、高興半島の中央部の

過駅(カヨク)バスターミナルで下車し、9時発のバスに乗換えて、

楞迦寺(ヌンガサ)へやって来た。どうも田舎のバスは停留所の、

表示も無くて、どこで降りるが迷うが。同乗していた登山服姿の、

アジュマ(おばさん)が気遣ってくれ、無事下車することが出来た。

楞迦寺山門前。縁台が並んでる。週末は大宴会場になるようだ。

バス停前には、大きな駐車場・トイレ・案内所等があり、さらに

楞迦寺から山麓へ進むと、とても立派な運動公園となっている。

各種のグランド、宿泊施設やレストラン、大きな登り窯まである。

八影山(パリョンサン)へは、道も道標も整備され分かりやすい。

韓国らしい、明るい落葉樹の林の中を登って行く。

1峰の手前で、道は二つに分かれる。左は1峰の基部から登り、

右は回りこんで1・2峰間の鞍部へ向かう迂回路となっている。

1峰の基部から登る道は、岩場を登っていくもので鎖場等がある。

立派な手摺もあるが、悪天候時には迂回路をとった方が良さそう。

鎖場途中のテラスにあった木。七夕の笹飾りのようになっている。

案内登山会(営利目的の登山ツアー)の標識がつけられている。

1峰から、これから縦走する2峰以降の岩稜を望む。

韓国の山は、岩が険しすぎて岩山を縦走する場合、稜線伝いでなく、

岩の裾を巻くことが多いが、この山は概ね稜線伝いに歩いていける。

ただ、各峰共よく似た雰囲気で、展望も変わらないので割と単調だ。

李舜臣(イ・スンシン)が日本水軍を撃破したという、多島海の眺め。

8峰の山頂までやって来た。8峰のみ緩やかで、他の峰とは違った雰囲気。

ガイドブックでは、7・8峰間の鞍部から楞迦寺へ下るようになっていたが、

8峰から下った先にも下山路があり、こちらのほうが縦走らしくて良いだろう。

8峰から下った所にある道標。右は8峰を指しているが、さて左はというと。

「登山路ではない」と書いてある。この表現は、韓国の山でよく見かけるが、

ハングルが読めない頃は、てっきり何処かへの道を指していると思ったな。

下ってきて、運動公園の駐車場から振り返る。確かに1峰の登りは険しい。

午後1時過ぎには、バス停まで下ってきたが、待てど暮らせどバスは来ない。

通りかかった近所のおばあさんが、次のバスは3時50分だと教えてくれた。

こんなことなら運動公園のレストランで、時間調整すれば良かったと悔やむ。

だが、爽やかな晴天の下。登って来た山を眺めて、ボーとしてるのも悪くない。