摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

地蔵谷沢歩き・・・・・・(2011年第5回夕涼み登山)

午前中は、夙川にパンを買いに行っていた。出発は2時45分。

地蔵谷を遡行してみようと、地下足袋・わらじを用意してきた。

水量が少ないと、面白くなかろう。梅雨明け直後を選んでみたが、

雌滝・雄滝とも、すごい水量になっている。少し心配になってきた。

五本松の隠れ滝も、いつもは数本の流れなのに、完全に極太爆滝だ。

金曜日に梅雨明けしたらしい、久しぶりに見る青い空。遠くに積乱雲。

貯水池の湖面も、夏の太陽の日を浴びて、キラキラ輝いている。

なんでもない風景だが、山も梅雨明けを喜んでいるかのようだ。

地蔵谷堰堤を越した辺りで入渓する。地下足袋・わらじに履き替える。

水量は心配するほど多くない。いや、このぐらい無いとつまらないな。

とにかく、流芯を歩いていく。滑状の小滝をどんどん越して行く。

2番目の堰堤にぶち当たる。ここは上流に向かって左側を一般道で巻く。

堰堤の上は、大きなポンド(池)になっていた。

すぐに、15米程の斜爆に行く手をさえぎられる。両岸は崖になっている。

ここは少し戻り崖の切れた辺りから、古い石段の道を使って一般道に出る。

斜爆の滝の上には簡単に戻れる。ここからが地蔵谷の核心部というか、

一番気持ちよく歩けるところだ。花崗岩の明るい岩盤が滑になっている。

河床いっぱいに水流がある。わらじのフリクションを楽しみながら歩いていく。

一般道の渡渉点を挟み、前後の二百メートル程に滑が良く発達している。

この後、第三堰堤に行く手を阻まれ、上流に向かい右手の急斜面を登り、

一般道を使って巻いて行く。一般道が渡渉するところで、再度入渓する。

地蔵谷第四堰堤に突き当たる。緑濃い木々に囲まれて、随分小さく見える。

第四堰堤の上で、三俣になるが、上流に向かって一番右側の一般道沿いの

谷を登って行く。この辺りは、下生えの少ない炭焼きの二次林を思わせる。

このあたりでも、くるぶし辺りまでの水量がある。ポリわらじが大活躍だ。

黒岩尾根への分岐を過ぎて、天狗道の手前でスニーカーに履き替える。

午後6時、稜線に出ればまだ明るい。入渓が午後4時。2時間の沢歩き。