摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

岩屋南尾根(仮称)・・・・・(ノボッテ、オリテ、マタノボル 2/3)

3月5日の土曜日。アンテナのある小ピークから急坂を、

雷声寺からの登山道に下り、学校林道の分岐に向かう。

この時点でも、何処を登ろうか迷っていた。自分の中では、

学校林道は夏の道だと思っている。で、旧まや道へ進む。

この1年間ぐらいの間、旧まや道が整備されてきている。

急斜面についている道だけに、路肩が崩れて危険に思う

所があったが、斜面に道を切り、路肩を固めて、安全に

通行できるようになった。土留めして階段も出来ている。

何方がされているのか知らないが、良く通る道だけに感謝。

前にも紹介したが、自然木を利用した土留めが、芸術的。

製材した丸太を使った土留めより、はるかにイイ感じだ。

青谷から登ってくる上田道も、整備されているようだ。

ここで、ふと疑問が湧いた。上田道は何の為にあるのか。

まあ宗教施設や宿坊への連絡路だったのだろうが、下から、

登ってきて、旧まや道に突き当たって終わっているのは、

なんか変な気がする。そのまま上に続いていなかったのか。

北側の斜面を見てみるが、道があったような痕跡は無い。

一人で歩いていると、下らない事を考えるものだ。

しばらく山側の斜面を、見上げながら歩いていると、

次の尾根を回り込む所で、樹林の薄い所があった。

まあ、小尾根なのだが、幅1〜2メートルの空間が、

西に向かって上っている。なんだか歩けそうなので、

つい引き込まれてしまった。何処へ登るんだろうか。

最初は細い尾根状を登っていく、十分な幅があって、

藪を払うようなことは無い。ただ、足元の土は柔らかく、

木々には伐採痕もなく、道とも切り開きとも言えない。

照葉樹の林で展望は無いが、一ヶ所だけ山頂方向に、

抜けている所があった。行者堂付近の建物が見える。

岩屋尾根からすると、1本か2本南側の尾根だろうか。

上部で尾根の幅が、広くなる所もがあるが、おおむね

北側の端をとれば、楽に登っていけた。しかしながら、

最後まで、これが道の跡であるかは、確信が持てない。

なんとなく予想していたが、登り着いたのは学校林道。

三本鉄塔のある453ピークで、少々がっかりする。

というのも、天狗道に向かうには鞍部まで下るのだ。

学校林道の崩落現場。鉄パイプの足組みや階段が見える。

植林された木の苗は、ほとんど根付かなかった。

苗を支えていた支柱だけが、空しく残っている。

この後は、555ピークを経て天狗道を登っていく。