馬山(マサン)の市街地近くには、舞鶴山(ムハクサン)がある。
市場からタクシーを利用した。韓国語はできないのだが、何とか、
入口にある観海亭(カンヘジョン)で降りたい事が伝わらない。
バス通りから、少し谷道に入ったところで、強引に降りてしまう。
運転手さんは、谷の奥にある寺から登る道がメインコースなので、
そこまで行こうとした様だ。ちゃんと喋れなくて申し訳なかった。
舞鶴山渓谷を囲む尾根を歩きたかったので、左手の山道に入る。
尾根まで出ると、四方から道が集まってきている。さらに進むと、
公園のような場所にでる。谷側からも立派な道が上って来ている。
写真の奥。左の道が鶴峰(ハクボン)コースだが、右のコースを
進んでしまった。尾根上の一峰であるハクボンの山腹を巻いて行く。
ハクボンを巻いた後で、尾根筋に上がり、しばらく登ると展望岩。
馬山港のパノラマが広がる。
足元には、登り損ねた鶴峰(ハクボン)の岩峰が見える。
中腹より上の登山道には、昨日の残雪も現れる。
韓国らしく山頂近くには、立派な桟道が設置されている。
正直なところ、それほど期待した山ではなかったのだが、
所々に平たい展望岩があり、馬山湾の眺めがとても良い。
広い山頂からは、360度の展望が得られる。
土曜日で、登山者は多いが、一瞬無人の山頂。
舞鶴山渓谷南側の尾根を登って来たが、下山は北側を下ろう。
この北側の尾根にはツツジの木が多い。
シーズンには、斜面がピンク色に染まるそうだ。
標高低く鈍重な山容の割には、好展望の山であった。
松も多いが、落葉樹の純林やツツジの群生地があり、
春に登ったら、さぞかし美しい山だろうと思う。
下るにつれ、活力溢れる馬山の市街地が大きくなる。