山頂から南へ、伯母野山町への一般道を下って行くと、
南側へ「関電巡視路」と、記されている公設道標がある。
巡視路としては破格の扱いだが、行き先が書いてない。
それが原因か、あまり人が歩いている様子が無い。
同じ巡視路でも、ハチノス谷東・西尾根のほうが
はるかに沢山の人が、歩いているように思われる。
乾燥した落葉が積もって、滑りやすい道。
一箇所だけある展望岩場。今日は霞んでいる。
鉄塔から、伯母野山町への一般道の伐採箇所を仰ぐ。
あの道は中腹から下が、片斜面となっていて歩きにくい。
今歩いている、巡視路のほうが余程、素直な道なんだが。
下段の鉄塔からは、日柳川を挟んで登りに使った、
対岸の尾根を望む。あんなに急斜面だったかなあ。
その向こうには、ロープウェイの中間駅が見える。
少し引いた写真。各尾根が海に雪崩込むような景色。
周囲が伐採された鉄塔からの人工的な展望ではあるが、
この道の中では、唯一の見所と言えるかもしれない。
下りついた林道は、今朝と同じ道に続くみたいだ。
それではつまらないので、東側の踏跡を辿ると、
伯母野山町の突き当たりに飛び出した。写真の
道標は一般道のみを指している。左手隅の崩れた
所を滑り落ちてきたが、もう少し南に下ると楽に
道路に降りたてたかと思われる。