二本の尾根があり高圧鉄塔が見える。関電の巡視路もあるだろう。
だが、見るからにつまらなそうなので、今まで登る気も起きなかった。
2月5日の土曜日は、曇り空が一日続くようで、日差しも無い。
こんな、つまらない日には、つまらないルートを登ってみようか。
梅雨前に、神戸市の各戸に配布される防災地図を、引っ張り出す。
海星病院の裏手を、日柳川沿いに登れば、関電巡視路に出会えそう。
篠原の高級住宅街から10分も歩くと、播州の山奥のようだ。
写真の豪邸は廃屋で、駐車場の赤い車も、埃をかぶっている。
この先にも、民家はあるのだが、とりあえず道なりに登っていく。
最奥の民家から5分程で、あっけなく関電巡視路の標識に出会う。
南灘№3を目指して、山道を西へ向かうが、100メートルも進むと、
藪道になってしまう。とても巡視路とは思えないので後戻りする。
結局、もとの標識近くまで戻ると、標識の数メートル西よりから、
山側へ崖地を上っていく細い踏跡があり、これが巡視路だった。
崖地を登ったところから、振り返る。
細い巡視路を登っていくと、最初の鉄塔・神戸東線ニ五に至る。
上の写真は、その西側の巡視路の交差点。
次は、神戸港線八の鉄塔に向かう。乾燥した枯葉が積もる急斜面。
なるほど巡視路ではあろうが、人よりもイノシシの利用の方が多そうだ。
この間、視界が開けるところも無いわけで、ひたすら登る。
ようやく、ハチノス谷東尾根らしき、尾根上の太い道に出る。
少し下に六甲線一一の大きな鉄塔。そこから摩耶山頂を望む。
さらに登ると、ヤクルト型の雨量計?が現れて、ようやく、
この尾根がハチノス谷東尾根であることに、確信が持てる。
主稜線手前は、熊笹の薄い藪。主稜線の尾根道にはミヤコ笹。
昼食を摂るために、北に向かい山頂の岩場(天狗塚)まで登る。
靄って展望は利かないが、風もなく穏やかな山頂だった。
日柳川西尾根という地名は無いが、今日は日柳川源流の、
両側の尾根を、登り降りしたので、便宜上そう標記してみた。