摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

鳳凰山(934m)・・・・・・ランタオ島・・・2010年12月25日

昨夜遅く香港に着き、いろいろあって早朝、梅窩にいる。

ランタオ島の梅窩発6時半の大澳行き1バスに乗車する。

車窓からは、ダム湖に下る鳳凰山の険しい稜線が印象的。

深屈道バス停で下車して、つまらない4キロの車道歩き。

この先、昂平へのバスもあるが始発が遅く、大澳行きの

バスに乗り途中下車したわけだが、コース選定を誤った。

昂平は、寶蓮禅寺を中心として、レジャーランド化している。

入場料が不要なのが救い。高さ34mの天壇大仏がデカイ。

ようやく、鳳凰山の登山口と言ってよい場所まで来たが、

相変わらず空は暗く、閻王壁とよばれる岩壁は見えるが、

その後ろの鳳凰山頂までは、ガスに覆われて見えない。

登山道は、ランタオ島トレイルなので立派な石畳だ。牛の

大きな糞が落ちている。周囲は低潅木が生えてるぐらいで、

展望はとても良い。振り返ると尾根上に大仏が良く見える。

その右手奥には地下鉄・東涌駅からのロープウェイ。6.5km

の長さだそう。ちなみに香港ではこれをケーブルカーと呼ぶ。

登るにつれて、ガスが濃くなる。香港は暖かいし雨も良く降るのに、

木が少ないのはどうしてだろう。土に栄養分が少ないからだろうか。

稜線に出ると、強い風が吹いている。帽子が飛びそうだ。寒い。

雨こそ降ってはいないがガスが濃く、視界は数十メートルほど。

細い尾根を登っていくが、山頂までは大きな石でできた階段道。

山頂には、写真のような三角点。避難小屋、といっても、防風壁に、

屋根をつけたようなもの。日本の避難小屋を想像してはいけない。

それに大きなゴミ箱がある。水のペットボトルが沢山捨ててあるが、

それらが、割と新しく、ここまで誰か、回収しに来てるみたいだな。

山頂の避難小屋の中で、チョコパイを食べただけで下りに掛る。

少し下ると、ガスが晴れてきて、少しづつ展望が利くようになる。

それにしても展望の良い山だ。東涌と梅窩をつなぐ峠道も良く見える。

下るにつれ、峠の向こうの大東山が大きくなる。

振り返ると、山頂こそガスに包まれているが、稜線を登る道が良く見える。

この時点で、計画通り大東山を越えて、梅窩に下る余力も時間もあったが、

この天候では、登ってもつまらなかろうし、今日はもう進まないことにする。

下りついた東涌拗(伯公拗)という峠から、梅窩行き3Mのバスに乗る。

バス停は峠より東涌に、少し下ったところにある。このあと梅窩から長洲島へ

フェリーで渡ってみるが、ラッシュアワー並に、観光客で溢れかえった島では、

すぐに辟易として、一回りしだけで、中環行きのフェリーに乗り込んだ。