韓国の国立公園は、山火事防止などにより入山を禁止されることが良くある。
内蔵山のホームページで見ると、4月30日までの期間何かあるらしい。
韓国語が読めないので、前日に全州市役所近くの観光案内所に行った。
ここの女性職員の方に、とても親身に調べていただいた。感謝感激である。
登山はできるようなので、30日全州市外ターミナルから井邑市へ。
さらに1100Wの市内バスで内蔵山へ。
ソウルなら平日でも登山客を見ないことは無いのだが、
田舎だけに、土産物屋や宿の立ち並ぶ公園入り口も閑散としている。
さてロープウェイがあるので、楽しようと乗車したのが、運のつきだった。
内蔵山というのは、一つの山の名ではなく内蔵寺を取り巻くU字型の山々をいう。
その中でも、人気のある岩山が、内蔵山として紹介される事が多い。
ロープウェイを降り、しばらく登って振り返ると、その岩山が対岸に見えた。
つまり、ロープウェイは登山客のためにあるのではなく、
対岸の高みから、内蔵寺とその裏にある岩山を眺める為にあった。
結局、U字型の山脈をひたすら上り下りし、縦走することになった。
いくつピークを越えたろうか。
たどり着いた岩山は、期待した岩稜歩きではなくて、裏側を巻いて道が付いている。
そのため、一旦急激に下り、今度は、急な階段の上り返すだけだった。
内蔵寺に下ったのは、夕方5時近くになっていた。
山麓では、新緑が美しかったが、稜線上はまだ冬枯れの景色で、
ツツジだけが春を思わせる風景であった。
疲れ果てたので、今日は井邑市に宿を取る。安宿を探すが田舎の割りに高い。
4軒目で、ようやく20000wの狭いがこぎれいな宿に投宿した。