冠岳山(クァナクサン)の存在は知っていたものの、期待していなかった。
市内からも北側には、雄々しい岩峰が望まれるが、南側はゆったりした山が多いからだ。
また山上には、軍施設や寺などの建物が多いらしいので、今まで避けてきた。
地下鉄4号線の舎堂(サダン)駅構内の周辺案内図で、山に一番近い出口を選んで出る。
出たところに「Issac」という釜山には、沢山あるサンドイッチ屋さんがあった。
うれしくて野菜サンド1400Wと、ハムチーズサンド1600Wを買い、朝食にする。
とりあえず道なりに歩いていくと、登山用具店に「クァナクサン→」の私設道標が。
あっさり登山口発見(地図を持ってないにしてはね)。住宅街を抜けると山道になる。
すると、いきなりこんな岩場が立ちふさがる。
岩は天狗道の花崗岩に良く似ている。順層で見た目よりも登りやすい。
舎堂からのコースは緩やかで長いが、次々と岩峰を越えて行く。なかなかおもしろいぞ。
山中には戦時に備えて、いたるところに塹壕やトーチカが作ってある。山頂はまだ遠い。
登山道自体は樹林の中だが、いくつもある岩峰に登ればソウル市内が一望の下。
舎堂コースからの山頂手前は、大きな岩場で補助ロープが、何本も張り巡らせてある。
休日には、大変な混雑になりそうだな。
山頂のすぐ横には、恋主庵という寺院が岩峰の上に立っていて、
定番の写真スポットとなっているが、あいにく天気で、良い写真も取れなかった。
下の写真、赤い堤燈が沢山吊られている建物が、恋主庵。
下りは明るい谷道を、ソウル大学に向かって下って行く。山桜が満開である。
ソウル大学入り口のバス停にたどり着くと、ソウル駅行きのバスが来たので飛び乗った。