「禅雲山(ソヌンサン)に来て、禅雲山に登らず。」
前日の内蔵山系一周登山に疲れきったハムは、井邑(チョンウプ)に宿を取り、
ロンリープラネットの記事で、禅雲山という低山に鎮安からバスで行ける事を知る。
「標高300メートル足らずか、足安めに行ってみよう。」という安易な発想だった。
禅雲山郡立公園は、とても美しく整備された公園であった(案内図以外は)。
右手に禅雲山が低く見える、左手の尾根には、おもしろそうな岩場がある。
確か売票所(メピョソ)前の案内図では、左手から回るコースも短いものだった。
その案内図が、遠近法により恐ろしくデフォルメされたものとは、思いももよらなかった。
新緑が美しい。両手両足を使って登るところもあるが、乾いた岩はフリクションが良く効く。
自分の歩いている尾根の右手に、平行して大きな岩場を持つ尾根がある。
左側の岩場に、階段がかかっているのが見えるだろうか。韓国だなぁ。
と言いつつ、歩けど歩けど右手の尾根は、平行のままだ。今日もUの字山稜なのか。
結局、Uの字の全てを歩けず、J字ぐらいで下山してしまった。
目指す禅雲山のに登るには、あと2時間は要ったろう。
でも、とても新緑の美しい山であったので、紅葉の季節に再訪したいな。