摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

貧乏川 (どうしてこんな名がついたのか)

3月17日に「山寺尾根とケーブルの間の山域には、全く食指が向かない。」書いたが。

思い出しました。一度だけ魔が差したことがあるんです。すみません。

摩耶ケーブルには「高尾山隧道」という扁額がかかったトンネルがある。

毎回、通過するたびに立派な「高尾山隧道」の文字を見ていると、

京都っぽい名の高尾山って、どんな山なんだ?。

登ってみようかな。ケーブル山麓駅の東側から登れそう。行ってみよう。

・・って結果は悲惨なものでした。六甲南面特有の表土が砂化し乾燥し埃っぽい、かつ、

雑多な植物の繁茂した不愉快極まりない斜面を、強引に尾根まで登りました。

トンネルの真上で、ケーブルカーが上下するのを見れましたが、ピークなんて無い。

おまけに、そこから西へ30米も行くと上野道にヒョッコリ出てしまいました。

いったい、今までの苦労は何だったんだ。

結局、高尾山なんて発見できず、上野道の支尾根を歩いただけでした。

どうも「高尾山」は、山の名ではなく地名のようです。

その登り口で見たのが、「貧乏川起点」という、この標柱。

名は体を表すというのか、貧乏川は起点からすぐに暗渠となり、存在すら怪しい。

おまけに、この標柱、立派な石造りのように見えるが、合成樹脂の張り合わせでペコペコ。

身につまされる貧乏振りだ。