摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

神戸市都市整備公社摩耶ロープウェイ線 (ありがたくも、中途半端な乗り物)

月初めに3000円払って、友の会に入ると、おおむね13ヶ月ロープウェイとケーブルカーに乗り放題となる。

おかげで下山は歩かずに、純粋に「山登り」だけを楽しめる。友の会には感謝感激である。

しかし、なんとも中途半端なんだな。だって、中腹までしか行かないし乗り換えもしなくちゃならない。

ロープウェイ2台分で、ケーブルカーが満員になるので、通常ダイヤのロープウェイで下っても、

もう一台ロープウェイが下れるだけの時間を待って、ケーブルカーが発車する。約15分の待ち時間だ。

こんな中途半端な乗り物あったかなって、考えたら思い出しました。ありました。

京阪電車が経営してた、比良山の登行リフトとロープウェイとスキーリフトです。

山麓から一人乗りの登行リフトとロープウェイを乗り継いで、さらに1km程歩いて

ようやく山上にあるスキー場にたどり着くという不便さだった。

その昔、スキー場に二人乗り高速リフト(2基)が新設されたので、行ってみたところ、

当時常識だったリフト待ちが無い・・。登行リフトの前は、大行列だったのに、なぜだろう?。

高速リフトの搬送能力(毎時900人X2基)を見ていて、ハタと気がついた。

つまり登行リフトの搬送能力(毎時200人)では、満員フル搬送して8時間たっても、

山上のスキー場の2基の高速リフトが、満員状態になるだけの人を、絶対に運べなかったのだ。

なのになぜ2基も高速リフトを新設したのか?、そんな単純な計算ができなかったのか?。

まあ、そんな中途半端なスキー場が採算が取れるはずも無く、しばらくして廃業したのは云うまでも無い。

冬ではあるが、土曜日なのに下りのロープウェイの乗客は、私一人だった。なんだか申し訳ない。

上りのロープウェイには、乗客が数名いて、ちょっとホッとした。

赤字で廃止が取りざたされているが、職員の方々は、懸命に経営努力されていると思う。

何とか存続してもらいたいものだ。