摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

アゴニー坂と杣谷峠の間 (どうして道がないのだろう)

最近、摩耶山で一番気に入っている場所が、杣谷峠の西側にある鉄塔上部の伐採地。

ここから、穂高湖の氷結した写真を撮りたいと思ったが、今年は機会に恵まれなかった。

それはさておき、アゴニー坂と杣谷峠の間には尾根がある。この2点を繋ぐ山道はないのだろうか。

何も奥摩耶ドライブウェイまで下って車道を歩かなくても・・と思ったのだが。

杣谷峠から鉄塔へ登る巡視路、そこから西に向かう踏跡。一方、アゴニー坂鞍部から東に延びる踏跡。

この二つの踏跡は、繋がっているはずと思ったのだが・・・・・。

実際に杣谷峠西側の鉄塔から、心細い踏跡をたどると尾根上に出て、明確な道となり北西に向かうが、

やがて、この道は奥摩耶ドライブウェイ向かって下っていってしまう(崖地法面保護のネットがある)。

一方、アゴニー坂鞍部から東に延びる踏跡は、尾根まで登らず山腹を巻いて行く。

つまり、この両者は十数メートルの標高差で平行しているのだ。

両者を結ぶのは、木袋谷(地形図では木ノ袋谷)東尾根を登ってくる道である。

この道が稜線に達する手前で、アゴニー坂鞍部からの踏跡と出会い、その後に稜線に至ると北西に伸びているのだ。

木袋谷東尾根を登る道は、途中に植林の痕跡や人工物があることから、作業用に作られた道のように思われる。

アゴニー坂鞍部からの踏跡も、木袋谷東尾根へ下るため最短コースをたどる作業用の道のように思えるのだ。

少しややこしくなったが、単純にアゴニー坂から杣谷峠へ向かう山道は、無い(無かった)ようなのだ。

アゴニー坂鞍部から登る踏跡は割りとはっきりしているのだが、気の短い私は山腹をトラバースするあたりで、

強引に稜線まで斜面を登ってしまう。標高にしてわずか十数メートルなのだが、この間に道とよべるものは無い。