今日は寺町三条近くの宿に滞在。やっぱり５時半に自然と目が覚める。
家族も行くと言っていたので叩き起こす。大文字の火床へ行きたいと
思うが散歩にしては時間が掛かり過ぎ。近場で七福思案処迄にしよう。
５時５７分、市役所前。地下街へ入口に屋根が無く都会的なデザイン。
でも正面からの視認性に欠ける。自転車に乗ったオバさんが飛び込ん
だりしないのだろうか。「私は自信がない」と、家族がしきりに言う。
６時２分、鴨川を御池大橋で渡る。この御池通はいわゆる疎開通りで、
終戦近くになってから空襲による延焼防止の為に強制的に広げた道路。
橋の東詰めは突き当りとなっている。北側へ回り込み仁王門通に入る。
６時２２分、平安神宮の大鳥居を左に見ると、疎水沿いの歩道に入る。
まだ暗く足元が覚束ない。南禅寺船溜からインクラインに入るの止め
市道沿いの歩道を進む。後２０分位は遅く出発した方が良かったかな。
６時２９分、山科区へ抜ける道路なので、この時間でも交通量は多い。
車道の脇を歩くのが嫌になって仕舞い適当な所でインクラインに入る。
登って行くにつれて車道から離れて行き、最後は蹴上船溜に突き当る。
６時３９分、疎水を渡る大神宮橋から西側を見る。街の灯りが僅かに
望まれる。冬季の水抜き期間なので船溜にほとんど水が無い。此処で
京都一周トレイルに合流し、日向大神宮までコンクリ舗装の道を行く。
６時４７分、日向大神宮に到着。別名「京の伊勢」と云い伊勢神宮を
思わせる雰囲気。社殿前に賽銭箱が無くて神々しい。明治時代の社格
では村社である。神社本庁でなく京都市に本部を置く神社本教に所属。
天の岩戸と称する洞穴まで来ると注意看板があった。この時はさして
気にしなかったが、神宮公式サイトを見ると相当苦慮されているよう。
此の日通っておきながら云うのもなんだが、通行禁止にした方が良い。
なぜなら境内を通らずに、東側を迂回して行く道が既存しているから。
京都一周トレイルを歩くハイカーにとっては不都合はないし、拝観を
したいなら立ち寄れば良い。ただその東側が私有地なら問題あるかも。
７時６分、七福思案処に到着。現在は六差路だが此の名が付いた時は
七差路だったのだろう。ベンチ代わりの丸太があるので休憩場所には
良いけど展望は無い。東側の高圧鉄塔はどうかと思い少し下ってみる。
東側へ３分も下れば変電施設があった。フェンス越しに東南の方向を
望むが好展望と言えない。さらに眺めを求めて次の荒神口線四七鉄塔
へ行ってみるが山科の市街すら見えなかった。もう此処で折り返そう。
７時３３分、七福思案処から南禅寺へ下る道。とても良い道で昔日の
往来の様子が偲ばれる。逆に云うと日向大神宮から七福思案処までの
道は杣道程度であり、本来は頻繁に通行されていなかった道かと思う。
７時３５分、駒ヶ滝に到着。稲荷山周辺の御滝に比べて簡素というか、
オープンな感じのする行場だ。瀧修行者以外の立ち入りを禁ずという
張り紙があるが、修行の意思があれば関係者以外も使って良いのかも。
駒ヶ滝から下は舗装された道。前方に朝日に輝く市街地が見えている。
ただスマホのカメラでは捕えきれていない。この日一番の眺望だった
のに残念なかぎり。南禅寺の塔頭である最勝院の境内を通って水路閣。
もう７時４４分なので観光客の姿もあるかなと思ったが、実に閑散と
している。塔頭に住む人が仕事場に向ったり、清掃をされている姿を
見る程度。此処は昼でも混み合う程ではないが、この静けさは珍しい。
という訳で定番の写真も撮り放題。立木にカメラのシャッターを押す
と撮影後に金銭を要求する者がいると注意書きがあった。実は南禅寺
や金閣寺は、以前から観光客と交流を楽しむ目的で来ている爺がいた。
そんな人は金銭をねだったりしないが、この件で来にくくなったろう。
もしかしたら何か誤解されたかも知れない。外国人がチップを渡そう
としているのを、傍から見て強請っている様に思われたかも知れない。
それにしても人の姿がない。方丈庭園や三門の拝観は８時４０分から。
三門を抜けると東山中学・高等学校の生徒たちが通学の列をなしていた。
京都は仏教系の私立学校が多いが此方もその一つ。皆さん賢そうである。
門前の道では高級料亭の子供（小学校低学年）がゴミ出しをしていたり。
いつもとは少し違う風景が見れた。８時２７分、大将軍神社東三條社に
行き着く。三条通から一筋南側で今までその存在に気づいていなかった。
大将軍神社というと一条通の八神社だと思っていたが、東西南北四隅に
あったそう。さらに西へ進んで三条大橋へ。改修工事を終えた檜の欄干。
擬宝珠には新撰組の刀傷もあるというが見損ねる。宿には９時前に着く。
今日のＢＧＭ
