摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

青谷東第三尾根でリハビリ山行

2月20日の土曜日は雨模様だったが、21日の日曜日は晴れ。

摩耶山には、昨年の大みそか以来、一月半以上も登ってない。

さすがに体力の低下を感じる。何処でも良いから歩いておこう。

王子公園の中を抜けて行こう。2月というのに暖かいからかな、

王子動物園の来場者が多い。サブグランドも駐車場にしている。

家に居ると寒いのに今年は暖冬。桜の開花もずいぶん早いかも。

神戸高校正門前の坂を登って行く。それにしても立派な校舎だ。

此処を通ると清らかな気分になるが、この後、楽生公園と名付

けられた、ゴミ捨て場の様な場所を通るので、相殺されてしまう。

神戸高校の裏から、観音寺川に沿って登って行く。楽生公園では

目をつぶって歩きたい。今日はまだ明るい日差しがあるのが救い。

沢を渡り、丸木階段を越えた所から、青谷東第三尾根に取りつく。

この取り付きには道標も無く、踏跡も不鮮明なので少々難しい。

行き過ぎると、人が住む小屋がある。でも、以前よりは踏跡は

幅広くなったかな。昨日の雨で、地面が柔らかく割りと歩き易い。

尾根に乗ってしまえば良い道がある。右手に上野道の尾根が

見えている。落葉樹の大木もあるので、気持ちの良く歩ける所。

家族の前を、ちょうど尾根を越えようとする猪の親子が横切る。

瓜坊とは呼べないほど大きな子供が4匹。いや1匹が逃げ遅れ、

反対側の谷に取り残された。母猪も逃げずに此方を覗っている。

猪には悪い事をした。尾根を登って行くと水平路に突き当たる。

此処からは関電の巡視路となる。この第三尾根は本来の青谷

東尾根よりも、道は良いし変化もあるので、楽しく歩けるだろう。

暗い水平路を、しばらく辿って行くと、明るい展望地に飛び出る。

こうして見ると神戸って本当に狭い。先々週、大文字山から見た

京都の町に例えると、京都大学から先は、海というぐらいの狭さ。

展望地から林相がコロコロ変わる。暗い照葉樹林に大岩が転がる。

斜面から再び尾根に出ると、落葉樹が混じり明るい尾根道となる。

家族が立ち止まって指さす。リスがいるというのだ。写真には

写せなかったが、良く太った大きなリスだった。韓国の山では

たくさん見るのだが、摩耶山で見ることは、余りないように思う。

二本目の鉄塔を過ぎると、青谷東尾根との合流点はもうすぐだ。

合流点を過ぎると何度も歩いた道で、さしたる感想も無い、ただ

摩耶大杉を遠望する所では、お約束という事で写真を撮っておく。

コンクリートの遺構が残る所が、青谷東尾根では標高の高い所。

我々もも、此処を最高所にして下ろう。大した運動はしていない。

ダラダラ下って行くと、上野道の地蔵前広場に出る。人影はない。

何しろロープウェイ・ケーブルとも定期点検で3月1日まで運休中。