摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

連休の中日、一人で行者尾根を登る

10月11日の日曜日、朝から曇り空で、山に行く気がしない。

家族も学校の運動会で家にいない。退屈のあまり1時過ぎに

家を出た。行者尾根でも登ろうかと熊内町8丁目を上って行く。

8丁目では、よく住民の方が「こんにちわ!」と挨拶して下さる。

不審者には声を掛けようという、町内会の規約でもあるのかな。

でも挨拶してくれるのが、町内会のうるさ方という感じではない。

若いアベックだったり、中学生、幼い子連れのお母さんとか・・。

今日はジャージを着た、町のあんちゃん風の人に挨拶された。

イカーでないのは履物で分る。天上寺の工事が終わりそう。

学校林道の分岐までで、たっぷり汗をかいた。風は強いけど、

樹林の中は蒸し暑い。此処には是非ベンチが欲しい。休む人

は多いようで、倒木や石などで、腰かけ替わりが作ってある。

分岐からすぐに倒木がある。枝が払われて幹だけとなっている。

下を潜っても良い、跨いでも通過できる。ほど良いアトラクション。

旧まや道の定点観測所。足元には、沢山ドングリが落ちている

んだけど、此処から見ると、まだ秋を感じさせる程の変化は無い。

降雨によって、旧まや道はかなり斜面に流されている。団体の

小学生を通行させるには危険かもしれない。一般のハイカーは

大丈夫だろうが歩き難い。例年の事でいずれ補修されるだろう。

旧行者堂手前の倒木は、ずり下がり山手側を通過できる。だが、

下を見ると電線があり、このまま倒木が下がって行くと断線する。

行者堂跡や周辺には変化がない。神戸市はどうするつもりか。

行者尾根へと進むと、分岐に新しい看板が出来ていた。行場を

使う人達が、ハイカーが迷い込むのを防ぐ為、作られたのかな。

以前は岩に赤ペンキで、天狗道と書かれていたが、それを嫌う

人が、岩を削り読めなくした。それで看板の設置となったようだ。

行者尾根の岩が、赤ペンキで汚されているのとは次元の違う話。

自分達は奥の行場には、一度も立ち行った事はないし、行者さん

の話を聞いた事もないが、「六甲山ショートハイキング77コース」

という本で、行者尾根のついでに立ち寄ってみればなんてことが、

書かれて、写真も掲載されていたのに、すごく驚いた記憶がある。

今日はずっと曇りで、夜には雨が降るかもと聞いていたが、行者

尾根の上部では、明石沖の海が明るく輝いて見えた。晴れている。

昨日は黒岩尾根、今日は行者尾根で、登れるかと思っていたが

何とか天狗道まで出ることが出来た。まだ紅葉は始まっていない。

NHKの電波塔の手前の階段。これを上れば、もう登りは無い。

今日も目的地は天国ベンチだ。風が強いが、遅い昼食にしよう。

東の雲はまだ残っているが、見る間に西風に追いやられて行く。