摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

金曜日に雨が降ったから 地蔵谷に行こう

梅雨入りしてからも、雨が少ない。それはそれで良いのだけど・・・。

だが金曜日は一日中、雨模様だった。なら摩耶山の沢も良いかも。

昨日の天気予報では、土曜は晴れのはずだが、朝から暗い曇り空。

気温はさほど高く無いが、湿度が高い。生田川からは久しぶりだ。

最近はハイカーで混み合うことが多く、どうも避けがちだったのだ。

さすがに今日は人も少ないが、雄滝の水量も期待したほどでない。

貯水池から下流の水量は、人工的に調整されているので実際は

分からない。地蔵谷出合まで来たが、やっぱり水量は少なめかな。

地蔵谷第2堰堤上までは一般道を歩く。どうにも暗くて仕方ない。

第2堰堤上で河原に下り、沢用のフェルトシューズに履き替える。

まあ、悲観するほどの水量ではない。気を取り直して出発しよう。

すぐに大滝に行きあたる。此処まで来てしまうと両岸が険しくて、

巻くには相当下流まで戻らねばならない。登ってしまう方が楽だ。

今日は水量が少なく、ホールドの多い水流の左端が良く見える。

なんだか、あっさりと登ってしまった。今まで登れなかったのは、

水量の多い日を選んで来てたからかな。滝の傾斜も緩く感じた。

大滝を越えるとナメが続く。地蔵谷で最もキレイな区間だけども、

どんよりした曇り空の下では、あんまり冴えない。これは残念だ。

一般道の渡渉点を越えてもナメは続く。ただ色合いが暗くなる。

小滝が二つ連続する。上段の小滝はホールドが細かく苦労する。

この上に地蔵谷第3堰堤があるので、滝の上で一般道に逃げる。

左岸を大きく第3堰堤を巻き、再び一般道が右岸に渡る所で、

再び入渓するがそれも長くは続かない。第4堰堤が聳え立つ。

化粧ブロックの貼られた第4堰堤を一般道で越えて、乗越から

古い作業道を辿って河原に降りて、三俣の中央の流れに入る。

水量少なく此の先は、とても期待できそうな渓相には見えない。

だが数回、屈曲したその先には、地蔵谷遡行のフィナーレを飾る

小滝群がある。下流から見上げれば30m斜瀑に見えなくもない。

実際には階段状の小滝が連続しているすぎない。手を使わずとも

登って行ける。登りきると堰堤が立っているので、遡行を終了する。

堰堤の上は、右手の尾根の踏跡を辿ることが、今まで多かったが、

今日は上流の笹藪に入る。笹の下に伐木が隠れてとても歩き難い。

最後は、冬には氷結する岩場を登って、黒岩尾根の一般道に出る。

トリム広場手前のベンチのある所。此処も伐採されて明るくなった。

家に帰り、地蔵谷遡行の記録を見直すと、やはり過去の遡行時は、

今日の3倍以上の水量がある。大滝を登れたのも、単にそのせい。


今日のBGM Melody Rose-"Big" Videosong feat Andrew Kesler

束の間、自分の技術が向上したのかと思ったが、そうではなかった。