4月4日の土曜日は、ロープウェイで掬星台へ上り、食事を済ませた。
1時間ばかりお昼寝して、下りぐらいは歩こうと、天狗道を下って行く。
天狗道上部が広範囲間伐されていた。修法が原周辺の濫伐状態に
比べれば、はるかに整った伐採で、やはりプロの仕事と言えるだろう。
555ピーク手前で天狗道が水平になる。この辺りで南斜面に下る。
此処が岩屋尾根の下り口だが、広くて緩やかな斜面で迷い易い所だ。
落葉に隠れた薄い踏跡を拾って、細尾根に乗るまでは気が抜けない。
あまり期待はしていなかったんだが、岩屋尾根上部でもツツジが、
ポツポツと開花しはじめていた。気の早い株は満開になっている。
岩屋尾根では唯一、摩耶山頂が望める所。日当りは良いはずだが、
この周囲のツツジは、まだまだツボミは固い。摩耶大杉も見えている。
今日の目的は、三本鉄塔北斜面の山桜を見ること。だが早かったかな。
此の場所で本来の道は左に曲がる。我々は右手の踏跡に入って行く。
此方側の方が落葉樹が多く明るい。ツツジの株も多いように思う。
尾根上には切り開きがある。測量の為にか、新しいプラ杭が続く。
下るほど開花しているツツジが多くなった。来週は気温が下がって、
降雨もありそうだ。ツツジの花弁は冷雨に弱い。一夜にして全山の、
花が落花したこともある。来週末見れるのは、今まだ蕾のものだけ。
婆谷を挟んで対岸の桜。山の桜にも種類があるようで、これは白い。
足元にも桜があるが、此方は茶色い葉と一緒に、花が咲いている。
測量用のプラ杭を追ってたら、尾根上の踏跡を外してしまっていた。
堰堤上に出るはずが、50mほど上流に下ってしまった。右岸側から
乗越して旧まや道に出る。此の先も山桜が多いので、雷声寺に向う。
旧まや道唯一の展望所。この道沿いに桜の木は多いが、どれも高木で、
普通に歩いていても照葉樹に隠れ、桜の花が咲いていると気づかない。
学校林道の分岐を過ぎると、地面にツバキの花びらが沢山落ちていた。
樹幹越しにハーブ園の建物が僅かに見える。世継山も山桜の多い所。
ふと学校林道側を振り返る。このぐらい見えていれば、まだ良い方。
散った花びらで、桜の存在を知るぐらい。見上げても何も見えない。
雷声寺に下り着いたが、墓地の拡張工事で、桜の木は減ったよう。
このあと、生田川へ回ろうかとも思ったが、天気も悪いので止めた。