４月４日の土曜日、昼は晴れるが夜は雨となる降水確率６０％の予報。
明日は一日中、小雨の予報なので、今日を逃すと桜も冴えないだろう。
篠原町の歯医者さんの診察日だったので、阪急六甲回りで歩いて行く。
まず新港教会の一本桜。駅前で人通りは多いが、見上げる人は少ない。
受診を終えて外に出ると青空が広がっていた。２系統のバス道を西へ。
六甲川を渡ると、西詰の空き地に立つ桜が立派。このさき道路沿いの
桜の街路樹が続くが、通行の邪魔なので、枝を落としてあり樹形が歪。
篠原北町公園で一筋北側の道に入る。この辻にあるお屋敷の桜も見事。
街路樹が無残に伐採されているのに比べ、電線も気にせず伸びやかだ。
公園の桜も樹形は見劣りするものの、手毬のような花を間近に見られる。
篠原児童館を過ぎた辺りの眺めが一番良い。両側のお屋敷の庭から、
せりだした桜の枝の向こうに、摩耶山頂の電波塔群がはっきり見える。
さらに進むと、桜の架け橋とも言えそうな場所もある。以前はもっと
キレイだったが、樹齢が古く年々、花に勢いがなくなってきたようだ。
せっかくだから護国神社にも寄ってみよう。今まで見てきたお屋敷の
桜の木に比べると、貧弱にさえ思える。ただし、花は身近に見られる。
ケーブル中間駅辺りを遠望するが、駅周辺の桜の開花はまだのよう。
さらに西に進んで、桜トンネルの通りに出る。徒歩の観覧客が多い。
もう少し時間が経てば、花見の自動車で渋滞するようになるだろう。
桜トンネルは古木ばかり、老いた幹から花が咲いているのが可憐だ。
昨日の雨で花弁は相当散っている。明日も雨なら来週まで持たない。
桜トンネルを上りきり、左折すると摩耶ケーブル山麓駅に到着する。
此処まで来たら、ケーブルを一本乗り逃がしても、見たい桜がある。
ケーブル駅の西側裏手にある箕岡公園。開花期にも近所の子供が
ボール遊びしているような所だが、此処の伸びやかな桜が好ましい。
此処まで老いた桜や、イビツに枝を刈られた桜を見てきたせいか、
自然に枝を広げ、太陽の光を全身に浴びている様子がとても良い。
しばらく見とれていると、次のケーブルの発車時刻が近づいていた。
