摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

水道管理歩道から新穂高へ摩耶山上ハイク

2月11日の祝日。朝から曇り空で、どうしようかと思っていたのだが、

運動不足が気になって、10時過ぎに家を出た。今日もロープウェイ。

いつもの休日より閑散としている掬星台。黒い雲が垂れこめている。

それでも時折、日が差したする。気温は10度近くあって寒くはない。

奥摩耶ドライブウェイを進み、天上寺前の駐車場を過ぎて、疑似木の

柵が始まる手前から、左手へ下る。ここが水道管理歩道の入口である。

入口付近の倒木が片付けられていた。今も業務用の通行があるのかな。

水道管理歩道上部は道幅が広い。路肩は土嚢を積んで補強されている。

下部は岩尾根となるが、水道管をコンクリで固めた上を、歩いて行ける。

もっと歩かれてよいと思うのだが、今まで唯の一人も出会った事が無い。

単調な桜谷道を歩くより、楽しいと思うのだが。正面に石楠花山を望む。

下り着くのは、シェール道と徳川道が交差する所。徳川道に入ってから、

2度目の渡渉点手前で左の斜面を登る。朽ちた橋は再建されそうにない。

数年前まで笹が繁り、分り難かった取付きだが、通る人が多くなった

せいなのか、随分スッキリしている。道も明確になって迷うことはない。

道は直進し、やがて左側に斜上して行く。やがて高圧鉄塔に行き着く。

別山が大きく見える。此処までの道は、関西電力が整備する巡視路。

だが、道はむしろ高圧鉄塔より上の方が明確になる。しばらくで、

岩場に突き当たるが、道は左手を巻く。これが三枚岩の西端部分。

見下ろせば沢床まで、岩が切り立っている。だが広大な三枚岩の

ほんの一部分にしか過ぎない。道は三枚岩の上端をなぞって行く。

細尾根の一本道が続く。此処も道幅が広くなったような気がする。

三枚岩頂部の手前で、道は右手にトラバースする。そうとは知らず、

そのまま直進する人もいるが、頂部からも右手に道があり合流する。

すぐに展望岩場がある。景色は良いが、平たい岩が無く、休憩には

適さない。この岩場の左右ともに道があるが、岩の東側で合流する。

展望岩場から新穂高。近くに見えるが、間に鞍部があり存外遠い。

新穂高は東側から登る人が多いが、西側から登る方が標高差があり、

ハム的にはお勧めだ。今日も2グループと出会ったが東から来られた。

山頂直下で西側の眺めがある。このピークの向こう側全面が三枚岩。

頂上直下の急な登り。明らかに人通りが多くなり、道が崩れている。

オニギリみたいな形の新穂高だが、頂部は尖り、樹林に囲まれて

いるが意外に明るい。夏には陽射しを遮る物も無くて、かなり暑い。

狭い新穂高頂上。昼食休憩の場所としては、2・3人が限度かな。

下りは笹の繁った尾根道を行く。笹に覆われてはいるが道は良い。

緩やかな尾根道を下って行くと、再び元の徳川道に合流する。

この取り付きにある私製道標だが、針金が切れそうになっては、

誰かが付け替えている。どのくらい長く、此処にあるのだろうか。

ロープウェイで中間駅まで下ると、空は青く晴れ上がっていた。

だが、夜にはまた曇り、雨も降るという予報。天候が安定しない。