摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

長峰山 ハチノス谷支流 飛行機谷を登る

6月8日の日曜日。昨日の虫刺されが酷い。どうやら「ぶよ」だったようだ。

目の周囲に数か所、直径2cm程の腫れができている。左目の瞼も腫れて、

目が開き難い。右目の下も腫れている。朝からは、どうにも動く気がしない。

だが、正午近くなると晴れ間が出てきた。そうなると何処かへ行きたいが、

半日コースで面白い所はないだろうか。まだ、登っていない飛行機谷なら

短いのでどうだろう。という訳でハチノス谷入口の砂防ダムへやって来た。

先週は毎日天気が悪く、そこそこ雨が降っていたが、水量は余り多くない。

いつもは流心を登るのだが、今日は目的が別のなのでハチノス谷入口から、

3・4個の滝は、なるべく簡単なコースで越して行く。上の滝を越えると・・・。

左側が本流。右側に支流が現れた。何度か遡行してるのに気づいていない。

上の写真、二俣とは分かり難い。飛行機谷は六甲学院山岳部誌「たきび」に、

「戦時中、日本の飛行機が落ちたので、この名があるらしい」との記述がある。

だが念の為、ハチノス谷本流をもう少し登って、12mの蜂の巣滝を確認する。

二俣から、この滝まで他に支流は無いので、やはりあそこが飛行機谷出合だ。

先の二俣まで下る。入り口はブッシュに覆われ、流れ込む水量もかなり少ない。

F1。上の写真では分かり難いが、段差の大きい階段状小滝。直登し越える。

F2。3mほどの高さだがハングしている。ここは左岸を小さく巻き上がる。

F3。4m程の垂直の滝。水量さえあれば立派な滝だが、水は滴るぐらい。

F3も左岸を巻き上る。大きな岩場下の斜面をトラバースするのだが、

枯れ葉が積もって滑りやすい。下が切れ落ちているので注意を要する。

F4。一抱えもある塊の段々の小滝。もう水は岩を濡らす程しか無い。

F5。緩やかな傾斜の岩溝を流れる。短い谷だが個性的な滝が続く。

F6。これが最後の滝。短いし水量も少ない谷にしては、滝が多かった。

最後の滝を過ぎても、岩床の河原が続くが、やがて土砂に埋まる。

奥の二俣かと思いきや、三俣だった。中央の凹地を登って行く。

立っていられない位の急斜面となるが、最後まで詰めてみよう。

ようやく稜線に至る。つまりハチノス谷東尾根の巡視路に出た訳だが、

どの辺りなんだろうか。ほんの少し下れば、六甲線一一鉄塔があった。

冬には日差しが嬉しい、西向きの一一鉄塔下も、初夏の西日は

いただけない。片隅の日陰に座り込む。今日2度目の昼食にしよう。



この記事における右岸左岸は、上流から見たもの。